その歴史は50年以上! 歴代ハイエースを振り返る【MOTA写真館】

広がるカタチ HIACE

今回は歴代ハイエースを振り返り!

キャブオーバータイプのワンボックスとして高い人気を誇るトヨタ ハイエース。日本国内の現行モデルは5代目となりますが、その歴史は50年を超えます。

初代ハイエース(10系)

トヨタ ハイエース(10系) 1967年10月、ハイエースコミューター(RH15B)

1967年に登場した初代ハイエース。ボディサイズは全長4305mm×全幅1690mm全高1890mm(数値はデリバリーバン6人乗り)と、全高を除けばシエンタにほど近いサイズでした。

デザインは直線基調が常だった当時の商用車とは異なり、流れるような曲面を多用したボディパネルは、都会美に溶け込む洗練されたデザインと称されていました。

2代目ハイエース(20系/30系/40系)

トヨタ ハイエース(20系) 1977年4月、ハイエースワゴンカスタム

初代の登場から約10年が経過した1977年に2代目へとフルモデルチェンジを果たしたハイエース。

初代に比べると一気に近代化がなされ、基本的なディメンションはこの代である程度確立された感すらあります。2代目前期型の丸型ヘッドライトを持つタイプは0系新幹線に似たフロントマスクであったことから、「新幹線ハイエース」という愛称でも知られています。

3代目ハイエース(50系)

トヨタ ハイエース(50系) 1982年12月、スーパーカスタムのムーンルーフ付きディーゼル車/8人乗り

1982年のフルモデルチェンジの時に高級RV車として大きく舵を切ることとなった3代目。特にワゴンは、リアサスペンションを板バネからラテラルロッド付4リンク式コイルスプリングへ変更し、乗り心地の改善を果たしたほか、日本初となるオールフラットシートや電動サンルーフ、デジタルメーターなど、当時の高級乗用車に匹敵するほどの装備が用意されていました。

また、ワゴンの上級グレードには高級感のあるツートーンのボディカラーを設定したり、大型のバンパーを装備したりして、高級車志向の高いユーザーが増えていることを感じさせていました。

4代目ハイエース(100系)

トヨタ ハイエースワゴン(100系) 1989年8月、スーパーカスタムリミテッド

1989年に4代目へと進化を果たしたハイエース。

当時のカタログには「トヨタの、もう一つの最高級車」と書かれていたように(ここのもう一つは言うまでもなくクラウン)、高級車に恥じない世界初の装備が数多く盛り込まれていました。

近年の高級車にはほぼ装着されているパワーイージーアクセスシステム(キーをオフにするとシートが後ろへスライドし、キーを抜くとステアリングがチルトして乗降性が向上するシステム)は、4代目ハイエースが世界で初めて搭載したものです。また、現代のミニバンではもはや当たり前ともいえる電動スライドドアもハイエースが初なんです。

5代目ハイエース(200系)

トヨタ ハイエースバン(200系) 2004年8月、ロングバンDX/2WD、5ドア、ボディカラー:シルバーマイカメタリック

2004年8月に、実に15年ぶりのフルモデルチェンジとなった国内では現行モデルとなる5代目ハイエースが登場。

すでに高級ワンボックスの市場は高級ミニバンへと移行し、そのポジションはアルファード/ヴェルファイアにバトンタッチを果たしたため、5代目は再び商用車としてのポテンシャルに磨きをかけたモデルとなりました。

ボディ形状はボディ長がロングとスーパーロング、ボディ幅は標準とワイド、ルーフ形状は標準、ミドルルーフ、ハイルーフが用意され(組み合わせ不可のものもあり)、バンには5ドアと4ドア、標準フロアとジャルトローの設定も存在しています。

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