佐世保商議所が緊急要望書提出 経済支援求め市長に

朝長市長に緊急要望書を提出する金子会頭(右)=佐世保市役所

 佐世保商工会議所(金子卓也会頭)は4月30日、新型コロナウイルス感染拡大で経営が悪化している佐世保市内の中小・小規模企業への経済支援を求める緊急要望書を朝長則男市長に提出した。
 市は24日に市独自の経済対策を発表。飲食店に一律20万円を給付するなど影響が大きい観光関連事業者から支援する。今後、第2、第3の対策を打ち出すとしている。
 要望書は、事業継続や雇用維持のため▽資金繰り支援の充実▽各業界との意見交換会の定期開催▽マスクや消毒液などの安定供給-などを明記。市役所で要望書を手渡した金子会頭は、市の対策を評価した上で「廃業すれば復興できない」と述べ、資金が早く事業者に行き渡るよう求めた。
 朝長市長は、経済界と協議する場を月に1回設ける意向を示し、「要望を受け止め、(次の対策を)やらなければならない」と応じた。
 佐世保旅館ホテル協同組合(富永雅弘理事長)も、市に経済対策へのお礼と支援の継続を求める文書を提出した。

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