FIA-F2:バーチャルレース第1戦はプレマ・レーシングから参戦のルクレール弟が連勝を飾る

 5月3日、FIA-F2バーチャル・レーシングの第1戦が行われ、シャルル・ルクレールの弟で、プレマ・レーシングから参戦したアーサー・ルクレールがフィーチャーレースとスプリントレースの両レースを制した。

 第1戦の舞台となったのは、F2やFIA-F3の開幕戦としても予定されていたサクヒール(バーレーン)のバーレーン・インターナショナル・サーキット。予選ではルクレールがポールポジションを獲得し、2番手にはオリバー・ローランド(ダムス)が並んだ。

 16周で争われたフィーチャーレースでは、ポールポジションからスタートしたルクレールがファステストラップをマークしつつ、2番手のローランドや3番手にポジションを上げたジャック・エイトケン(カンポス・レーシング)を引き離していった。

 ルクレールは6周目にピットストップを行い、ソフトタイヤからミディアムタイヤに交換。レース中盤以降もルクレールは後続を寄せ付けず、一時は6秒ものリードを築き、最終的には2番手のローランドに5.6秒の差をつけて優勝を飾った。3位にはリアム・ローソン(カンポス・レーシング)が入賞し、13番手からスタートした松下信治(MPモータースポーツ)は18位でフィニッシュした。

 続いて行われたスプリントレースでは、フィーチャーレースのリザルトのトップ8までにリバースグリッドが適用され、フロントロウはフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)とノーマン・ナトー(カーリン)という顔ぶれに。

 スプリントレースは5周と周回数が少ないため、多くのドライバーが早めにポジションを上げようとした結果、ペナルティが相次いだ。4周目には、トップのナトーに対しトラックリミット超過による2秒のタイムペナルティが科され、優勝争いは後続のデレトラズと3番手に浮上したルクレールに絞られた。

 ルクレールは最終ラップのターン1でデレトラズをオーバーテイク。ナトー、ルクレール、デレトラズの順番でチェッカーフラッグを受けたが、最終的な順位は優勝がルクレール、2位がデレトラズ、3位がナトーという結果に。18番手からスタートした松下は15位だった。

 またルクレールはスプリントレースでファステストラップも記録しており、フルポイントとなる48ポイントをマーク。ローランドが26ポイント、デレトラズが20ポイント、ローソンとカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が16ポイントを獲得した。

 次戦は5月10日(日)に行われる予定で、舞台はスペインのバルセロナ-カタロニア・サーキットとなっている。

■フィーチャーレース

■スプリントレース

■F2バーチャル・レーシング 第1戦サクヒール 決勝レース(フィーチャーレース/スプリントレース)

© 株式会社三栄