ファンが選んだ12球団“最強助っ人”は? 巨人は“バンザイ”男と屈指のリリーバー

圧倒的な票を集めたウォーレン・クロマティ氏(左)とスコット・マシソン【写真:荒川祐史、福谷佑介】

マシソンは53%、クロマティは85%もの票を集める

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているプロ野球。なかなか開幕が訪れずに“野球ロス”になっているファンの方々も多いだろう。そんなファンの人たちに少しでも“野球ロス”を埋めていただきたく、Full-Count編集部ではファンの人たちと一緒になって楽しめる企画を検討してきた。

そこでツイッター上では12球団の“歴代最強助っ人”アンケートを実施。編集部の独断で各球団の助っ人投手、助っ人打者で特に印象深い選手を4人ずつ選出(NPB他球団からの直接の移籍加入選手は除いた)。そこからファンに投票してもらい“歴代最強助っ人”を決定した。第12回は巨人編だ。

1934年に大日本東京野球倶楽部として誕生した読売ジャイアンツ。日本球界で最古の球団でその球団の歴史は86年にもなる。数々の名選手がプレーし、助っ人外国人選手たちも数多く在籍、活躍してきた。

4人の候補を絞り込むのも困難だった“最強助っ人”選考。その中でトップの得票を集めたのは投手がスコット・マシソン、そして野手がウォーレン・クロマティ。マシソンは53%、クロマティは実に85%もの圧倒的な票を集めた。

マシソンもクロマティも巨人一筋で長年プレーした

カナダ出身のマシソンはフィリーズからFAとなり、2012年に巨人に入団。1年目から「スコット鉄太朗」の一角としてリリーフで活躍すると、2年目にはセットアッパーとして40ホールドをマークして最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。2014年にはクローザーを担うなど、2013年から2017年まで5年連続で50試合以上に登板した。

2016年には2度目の最優秀中継ぎ投手となったが、2018年終盤に左膝を手術。2019年に復帰を果たしが、この年限りでプロ野球選手を引退した。カナダ代表としてのプレーは続け、東京五輪出場を目指すとしている。巨人一筋で8年間プレーし、その人間性もありファンに愛された助っ人だった。2位は現在カージナルスで先発として活躍するマイルズ・マイコラス。ビル・ガリクソンとバルビーノ・ガルベスは12%だった。

エクスポズ(現ナショナルズ)をFAとなり1984年から巨人に入団したクロマティ。“最強助っ人”と称されたクロマティは1年目から打率.280、35本塁打93打点と大活躍。2年目の1985年からは毎年のように3割をマークし、1989年には打率.378で首位打者に耀いた。1990年までの7年間、巨人でプレーし、779試合で951安打171本塁打を放った。

ファンと行う「万歳パフォーマンス」など、陽気なキャラクターもあってファンの人気も高かったクロマティ。今年から巨人の「アドバイザー」となっている。クロマティが85%もの票を集め、2位は現在DeNAでプレーするホセ・ロペス、3位は4%で与那嶺要が入っていた。(Full-Count編集部)

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