幅広いユーザーを取り入れた初代 アルファードの魅力
2002年に登場したトヨタ アルファードは、ライバルである日産 エルグランドよりも6年遅れてデビュー。しかし、エルグランドよりも税金の安い2400ccエンジンを搭載していたことや、スペース効率に優れたFFレイアウトを採用していたことなどもあり、あっという間にライバルであるエルグランドを抜き去り、高級ミニバンのトップに躍り出た。
外装デザインは高級車らしい落ち着きのあるデザインを採用。内装には木目やメッキパーツをあしらうことで、クラウンやセンチュリーで培った日本的な高級感をうまく取り入れることに成功している。また、スライドドア前方にあるBピラー(センターピラー)の縦長三角という形状は、初代 アルファードから受け継がれているアイコンのひとつだ。
高級感と使い勝手の両立
発売当初のエンジン構成は、2400ccと3000ccのガソリンエンジンであったが、2003年に追加された2400ccのハイブリッドを追加。どうしても燃費的に不利な大型ミニバンに、ハイブリッドが採用されたことで大きな注目を集めた。(ミニバン+ハイブリッドというパッケージは、2001年にエスティマハイブリッドで採用済み)
インテリアは、座り心地を重視した造形と多彩なシートアレンジができ、通常の3列シートレイアウトのみならず、フルフラット、回転シート、2列目折り畳みテーブルなど、バリエーションは実に豊富。そんな使い勝手の良さから、ファミリー層だけではなく、車中泊ユーザーからも支持され、その人気は2代目、3代目になっても衰えていない。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,840mm×1,805mm×1,935mm
■エンジン
・V型6気筒 3000cc 1MZ-FE型(220馬力)
・直列4気筒 2400cc 2AZ-FE型(159馬力)
・直列4気筒 2400cc ハイブリッド 2AZ-FXE型(131馬力)
■駆動方式:前輪駆動/四輪駆動
■トランスミッション:4速AT/5速AT、CVT(ハイブリッド)
■乗車定員:7人/8人
■販売期間:2002年~2008年
■価格:265万円~423万円(2002年式アルファード G)
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