壱岐・対馬で市立小中学校再開 窓開放、机の間隔空け

感染予防のため間隔を空けて臨時休校中の課題を提出する生徒=対馬市立大船越中

 長崎県内の多くの市町で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校が続く中、壱岐と対馬の両市は7日、市立小中学校を再開し、学びやに児童生徒の歓声が約2週間ぶりに響いた。感染防止のため教室や廊下、体育館などの窓を開け、机の間隔を広げた。

 壱岐市では市内で感染者が相次いで確認され、全22小中の4月の登校日は各4日間だった。同市郷ノ浦町の盈科(えいか)小では、児童が体温を記入した「健康チェックシート」を提出して登校。1年生は自己紹介から始めた。昼休みには、マスク姿の子どもたちが元気に走り回っていた。
 対馬市は全31小中で授業を再開した。同市美津島町の大船越中では、3年生が体育で創作ダンスを踊るなどした。担当教諭は取材に「2学期から武道を指導するが、それまでに新型コロナが収まっていなければ体が密着する柔道はできない。面を着けずに竹刀で素振りする剣道などを考えなければ」と答えた。3年の吉野涼菜さん(15)は「休校中は自宅にこもっていたので、学校で友達と会え、体を動かせるのがうれしい。当たり前のありがたさが分かった」としみじみ話した。


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