新型コロナウイルス関連破たん 高石給食(有)[高石市]が破産申請へ

 高石給食(有)(TSR企業コード:576106267、法人番号:5120102000096、高石市綾園3-14-21、設立1999(平成11)年1月、資本金300万円、取締役:島田貢氏)は5月7日までに事業を停止し、破産手続きを松藤隆則弁護士(弁護士法人京阪藤和法律事務所、大阪市中央区北浜3-2-12、電話06-6226-0032)に一任した。
 負債は現在調査中。

 1977年5月、高石給食センターとして創業。高石市役所をはじめ大阪府南部の各施設、事業所内での食堂運営や弁当配達、福祉法人および医療法人への介護食サービス事業を手掛けていた。素材や鮮度だけでなく、手作りにこだわり安価で提供していたこともあり、相応の顧客基盤を確立していた。
 しかし、同業他社や外食事業者の新規参入により競合が激化し、近年の年間売上高は3億円台で推移し、採算性も悪化していた。加えて、過去より外部資金に依存した資金繰りが続き、金融機関に返済のリスケジュールを要請していた。
 こうしたなか、2020年に入り新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、取引先事業所が一時休業するなどして受注が急速に減少。資金繰りが限界に達し、今回の措置となった。

© 株式会社東京商工リサーチ