2病院医療者の宿泊施設を確保 客船陰性乗員61人帰国へ

 長崎県は12日、新型コロナウイルス感染者の診療に当たっている長崎大学病院と長崎みなとメディカルセンターの医療者の宿泊施設を確保したと発表した。また、集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカの陰性乗組員61人が13日に下船し、長崎空港から定期便で帰国の途に就くことも明らかにした。
 2病院にはクルーズ船の陽性患者6人が入院している。2病院は4月27日、新型コロナ感染症の検査や診療などに当たる職員は、自らも感染リスクにさらされているなどとして、県に宿泊施設の確保を文書で求めていた。
 要望を受け、県は市内2宿泊施設と協議。医師や看護師などの宿泊や休憩施設として使えるよう了承を得た。一般の宿泊者も利用するが、フロアを分けるなどして対応するという。宿泊費は県が負担する。
 また、クルーズ船で陽性だった船の運営に従事する「エッセンシャルクルー」の濃厚接触者で、外国籍の1人が再検査で陰性だったと発表。濃厚接触者全員の陰性が確認された。

 


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