佐世保市 給付金対象を全業種へ 緊急経済対策

 佐世保市は12日、新型コロナウイルスの追加緊急経済対策を発表した。先に市内の飲食店に一律20万円を給付しているが、条件付きで小売業など全業種に対象を広げる。総額約21億7千万円の本年度一般会計補正予算案を15日の市議会臨時会に提出する。
 財源は、国の地方創生臨時交付金約9億円と財政調整基金約11億4千万円などを充てる。
 市は、第1弾の経済対策で飲食店に一律20万円を支給。今回は1カ月の売り上げが前年同月比で20%以上減少していることなどが条件。農業者(花き生産、和牛肥育)や漁業者も対象とする。
 飲食店の利用を促進するため、感染防止策を講じる店舗で使えるクーポン券を発行。テークアウトをPRするフリーペーパーの作成費を支援する。宿泊施設に対しては県民の宿泊料金の半額(5千円上限)を助成する。
 会見で朝長則男市長は「幅広い業種に影響が出ている。経営の安定化支援が目的」と強調。第3弾の経済対策では、市内で使えるプレミアム付き商品券の発行などを検討しており「大規模な支援を考えなければならない」とした。

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