【新型コロナ】認知症グループホームで集団感染 川崎市で新たに3人判明

川崎市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、認知症の高齢者が入所する川崎市中原区のグル-プホ-ム(GH)で集団感染が発生していることが15日、分かった。

 市が同日、入所していた90~80代の女性3人の感染を確認したと発表した。このGHでは14日に女性2人の感染が判明。うち1人は21人が感染した川崎協同病院(同市川崎区)を4月下旬に退院した後、GHに入所しており、同病院の院内感染がGHに派生して集団感染につながった格好だ。

 運営法人によると、GHの2、3階で9人ずつが生活し、陽性の5人はいずれも2階で暮らしていた。2階の残る4人の入所者、発熱などの症状が出たスタッフ、訪問看護師の計6人はPCR検査の結果、いずれも陰性だった。

 感染者5人は市内の病院に入院し、運営法人は保健所の指導の下、濃厚接触者のスタッフ15人を自宅待機とし、施設内の消毒の頻度を上げるなど予防策を講じながら、運営を続けている。生活環境の変化が症状悪化などにつながる恐れがあり、入所者を別の施設に移すことは難しいという。

 運営法人は感染の経緯や状況についてホ-ムペ-ジでも公表している。

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