元アスレチックス監督のハウ 新型コロナ感染で集中治療室へ

メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワは、アストロズ、アスレチックス、メッツの3球団で監督を務め、1976年から1982年までアストロズで内野手としてプレーしたアート・ハウが新型コロナウイルスに感染して集中治療室に入っていることを伝えた。ハウがヒューストンの「KPRC-TV」に語ったところによると、5月3日に初期症状を認識し、その後の数日間、症状が改善せず、救急車で病院へ運ばれたという。

ハウは「寒気がして、葉っぱが震えるような感じで身体全体が震えていたんだ。検査を受けて陽性反応が出て、その翌日には自宅で隔離された。その後も同じように寒気が続いて、味覚を失って、全身のだるさを感じていた」とこれまでの過程を説明。その一方で「人生で一度も経験したことがないことだったよ。でも、今は少し良くなってきたと思っている」と徐々に快方へ向かっていることを明らかにした。

ハウは現在73歳。1974年にパイレーツでメジャーデビューし、アストロズでプレーした1976年からの7年間のうち、1977~1982年の6年間は毎年100試合以上に出場した。現役最後の2年間はカージナルスでプレーし、1985年限りで引退。その後、1989年から1993年までアストロズの監督を務めて392勝418敗(勝率.484)、1996年から2002年までアスレチックスの監督を務めて600勝533敗(勝率.530)を記録し、2000年と2002年にはアメリカン・リーグ西部地区で地区優勝を果たした。

特に、2000年からの3年間は296勝189敗(勝率.610)という強さを発揮し、3年連続でポストシーズンに出場(2001年はワイルドカード)。その実績を評価され、2003年から2004年までメッツでも監督を務めた(137勝186敗、勝率.424)。

アストロズは「アストロズ・ファミリーは、元選手かつ元監督のアート・ハウのスピーディな回復を祈っています」、アスレチックスは「元監督のアート・ハウにポジティブな気持ちを送ります」と球団公式Twitterで発信し、新型コロナウイルスと戦うハウへエールを送った。

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