球団史上最高の指名打者は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手に続く第9弾として、各球団の番記者が歴代の指名打者のなかから球団別のトップ5を選出。なお、ナ・リーグには指名打者制がないため、ア・リーグ15球団と1997年までア・リーグ所属だったブリュワーズのみが対象となっている。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】ハロルド・ベインズ(1993-95,98-99,99-2000)
2019年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。オリオールズ在籍中は守備に一度も就かなかった。
【2位】リー・メイ(1975-80)
【3位】ネルソン・クルーズ(2014)
【4位】ルーク・スコット(2008-11)
【5位】トミー・デービス(1972-75)

レッドソックス
【1位】デービッド・オルティス(2003-16)
レッドソックスで放った483本塁打はテッド・ウィリアムスに次いで球団歴代2位。3度のワールドシリーズ制覇を経験。
【2位】J・D・マルティネス(2018-現在)
【3位】レジー・ジェファーソン(1995-99)
【4位】ドン・ベイラー(1986-87)
【5位】マイク・イースラー(1984-85)

ヤンキース
【1位】ジェイソン・ジアンビ(2002-08)
在籍した7年間で209本塁打、604打点、OPS.925を記録。2002年から3年連続でオールスター・ゲームに選出された。
【2位】オスカー・ギャンブル(1976,79-84)
【3位】ロン・ブロムバーグ(1969-76)
【4位】ダリル・ストロベリー(1995-99)
【5位】ドン・ベイラー(1983-85)

レイズ
【1位】グレッグ・ボーン(2000-02)
2000年に28本塁打、74打点、OPS.864を記録。翌2001年は24本塁打、82打点、OPS.766でオールスター・ゲーム選出。
【2位】ジョニー・ゴームズ(2003-08)
【3位】ホゼ・カンセコ(1999-2000)
【4位】ジョニー・デイモン(2011)
【5位】C・J・クロン(2018)

ブルージェイズ
【1位】エドウィン・エンカーナシオン(2009-10,11-16)
2016年に自己最多の127打点で打点王のタイトルを獲得。在籍した8年間で放った239本塁打は球団歴代3位の数字。
【2位】ポール・モリター(1993-95)
【3位】オットー・ベレス(1977-82)
【4位】デーブ・ウィンフィールド(1992)
【5位】アダム・リンド(2006-14)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ジム・トーメイ(2006-09)
35~37歳の3年間に合計111本塁打(平均37本)を記録。2007年には通算500本塁打を劇的なサヨナラ本塁打で飾った。
【2位】ハロルド・ベインズ(1980-89,96-97,2000-01)
【3位】グレッグ・ルジンスキー(1981-84)
【4位】カール・エバレット(2003,04-05)
【5位】アダム・ダン(2011-14)

インディアンス
【1位】トラビス・ハフナー(2003-12)
指名打者としての通算出場試合数はメジャー歴代9位。2005年にMVP投票で5位、翌2006年も8位にランクインした。
【2位】アンドレ・ソーントン(1977-87)
【3位】デービッド・ジャスティス(1997-2000)
【4位】リコ・カーティ(1974-77)
【5位】エリス・バークス(2001-03)

タイガース
【1位】ダレル・エバンス(1984-88)
1985年に38歳で両リーグ最多の40本塁打を放ち、自身初の本塁打王。1987年にも40歳で34本塁打、99打点をマーク。
【2位】ビクトル・マルティネス(2011-18)
【3位】ラスティ・スタウブ(1976-79)
【4位】ドミトリ・ヤング(2002-06)
【5位】マーカス・テームズ(2004-09)

ロイヤルズ
【1位】ハル・マクレー(1973-87)
オールスター・ゲーム選出3度。1976年にリーグ最高のOPS.868を記録。1982年は両リーグ最多の133打点で打点王。
【2位】ビリー・バトラー(2007-14)
【3位】ケンドリス・モラレス(2015-16)
【4位】ホルヘ・ソレアー(2017-19)
【5位】チリ・デービス(1997)

ツインズ
【1位】ネルソン・クルーズ(2019-現在)
2019年に打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031をマーク。シーズン30本塁打以上の指名打者は球団史上唯一。
【2位】ポール・モリター(1996-98)
【3位】ジム・トーメイ(2010-11)
【4位】ジェイソン・クーベル(2004,06-11,14)
【5位】チリ・デービス(1991-92)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ヨルダン・アルバレス(2019-現在)
昨年の新人王受賞者。わずか87試合で打率.313、27本塁打、78打点を記録し、OPS1.067は新人歴代最高の数字だった。
【2位】エバン・ギャティス(2015-18)
【3位】クリス・カーター(2013-15)
【4位】カルロス・ベルトラン(2017)
【5位】タイラー・ホワイト(2016-19)

エンゼルス
【1位】ドン・ベイラー(1977-82)
全162試合に出場した1979年に打率.296、36本塁打、OPS.901、ともに両リーグ最多の139打点と120得点を記録してMVP受賞。
【2位】チリ・デービス(1988-90,93-96)
【3位】フランク・ロビンソン(1973-74)
【4位】ブラッド・フルマー(2002-03)
【5位】大谷翔平(2018-現在)

アスレチックス
【1位】クリス・デービス(2016-現在)
2016年以降に放った156本塁打はメジャー3位の数字。2018年には両リーグ最多の48本塁打で本塁打王のタイトルを獲得。
【2位】ジャック・カスト(2007-10)
【3位】デーブ・キングマン(1984-86)
【4位】ヘロニモ・ベローア(1994-97)
【5位】フランク・トーマス(2006,08)

マリナーズ
【1位】エドガー・マルティネス(1987-2004)
マリナーズ一筋18年、指名打者の地位を確立した「ミスターDH」。2019年に得票率85.4%でアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ネルソン・クルーズ(2015-18)
【3位】ケン・フェルプス(1983-88)
【4位】リッチー・ジスク(1981-83)
【5位】ジェフリー・レナード(1989-90)

レンジャーズ
【1位】ラリー・パリッシュ(1982-88)
1984年と1987年に球団MVPを受賞。自己最多の32本塁打を放った1987年には自身2度目のオールスター・ゲーム選出。
【2位】ブラディミール・ゲレーロ(2010)
【3位】ミッキー・テトルトン(1995-97)
【4位】ブライアン・ダウニング(1991-92)
【5位】ホゼ・カンセコ(1992-94)

ナショナル・リーグ中部地区

ブリュワーズ
【1位】グレッグ・ボーン(1989-96)
在籍した8年間で169本塁打を放ったが、指名打者がメインだったのは17本塁打、OPS.725を記録した1995年だけだった。
【2位】テッド・シモンズ(1981-85)
【3位】デーブ・ニルソン(1992-99)
【4位】デーブ・パーカー(1990)
【5位】ハンク・アーロン(1975-76)

© MLB Advanced Media, LP.