凸版印刷、製造現場のDXを支援する「NAVINECTクラウド」を販売開始

インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のデジタル変革は、競争力向上の手段として製造業の課題となっている。サプライチェーン全体のデジタル化を推進し、顧客の事業変革を支援する「T-DX(トッパン・デジタルトランスフォーメーション)」に取り組む凸版印刷株式会社では、2019年4月より顧客ごとにシステム設計から運用まで最適な形にカスタマイズしデジタル化を支援する製造DX支援ソリューション「NAVINECT」を提供している。「NAVINECT」は凸版印刷がこれまで情報系、生活・産業系、エレクトロニクス系などの業種における生産品目に対応するため、自社の製造現場で開発、実装、運用してきた130点のアプリケーション群と、デジタル化のノウハウを活かしたソリューションだ。このほど、凸版印刷は自社製造拠点のデジタル化のために開発・導入してきた製造アプリケーションを幅広い業界・業種向けに汎用化し、手軽に導入できるクラウド型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)クラウド」を製造業へ向けて販売を開始した。「NAVINECTクラウド」は、「NAVINECT」の主要なアプリケーションを汎用化しクラウド上で提供するもの。「生産点検」、「見える化」など製造現場のデジタル化においてニーズの高い5カテゴリのアプリケーションを提供し、組み合わせて運用することができる。5カテゴリのうち「生産点検」、「見える化」のアプリケーションは5月21日より提供開始、「在庫管理」、「帳票管理」は2020年7月、「トレース」は2020年度中に順次提供予定である。

「NAVINECTクラウド」の特長

クラウドサービスによりサーバー設置が不要ですぐに導入できる

凸版印刷で開発したアプリケーションを幅広い製造現場でより使いやすいように汎用化し、クラウド環境での製造DX支援を行えるようにした。そのためサーバー設置が不要、マルチデバイス対応により必要な時にすぐに利用することができる。

堅牢なセキュリティ基盤でのデータ管理

機密性の高い顧客の製造情報は、凸版印刷のセキュア系事業の提供基盤として実績のある自社データセンターで保管と管理を行うため、安全性を持って利用できる。

5カテゴリのアプリケーションをつなぐことにより、幅広い工場IoTを安価に提供

さまざまな製造現場のデジタル化においてニーズの高い5カテゴリのアプリケーションをクラウド上で提供することにより、顧客は必要な機能を組み合わせて利用することができる。これによりデータに基づく生産性の向上を目指す。

オンプレミス「NAVINECT」と組み合わせたカスタマイズもできる

先行して提供している「NAVINECT 」と組み合わせたオンプレミスでの提供やアプリケーションのカスタマイズ、運用サポートなど複雑な製造工程におけるデジタル化の課題を抱える顧客に最適な形で対応することができる。

価格

月額利用 23万円~/1カテゴリ ※利用条件:年間契約

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