気象庁は21日(木)、向こう1か月(5/23~6/22)の天候の見通しを発表した。西日本と沖縄・奄美は湿った空気の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量は平年並みか多い見込み。
なお、オホーツク海高気圧の影響で、ここ数日気温が低くなっている北日本は、今後は暖かい空気に覆われて気温が高くなりそうだ。特に、北海道は24日(日)ごろと30日(土)からの5日間ほど、東北は30日からの5日間ほどは、気温がかなり高くなるとして、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。
1週目(5/23~5/29)
全国的に高温傾向が見込まれる。沖縄・奄美は梅雨前線の活動が活発となる影響で、平年に比べて曇りや雨の日が多く、降水量が多くなる可能性がある。
2週目(5/30~6/5)
太平洋高気圧が沖縄の南海上へ強く張り出し、周辺を回る湿った空気が西日本に流れ込みやすい見通し。梅雨前線は本州の南まで北上すると考えられ、東日本の太平洋側と西日本は平年に比べて曇りや雨の日が多くなりそうだ。3週目以降の天候を考慮すると、地方によっては平年より早い梅雨入りとなる可能性がある。
3~4週目(6/6~6/19)
気温は全国的に高温傾向。東日本の太平洋側と西日本は、平年と同様に曇りや雨の日が多くなる見込み。一方、沖縄・奄美は高気圧に覆われる日もあるため、平年に比べて曇りや雨の日が少なくなりそうだ。
【参考:平年の梅雨入り】
九州南部 5月31日ごろ
九州北部・四国 6月5日ごろ
中国・近畿 6月7日ごろ
東海・関東甲信 6月8日ごろ
北陸・東北南部 6月12日ごろ
東北北部 6月14日ごろ
早期天候情報とは
原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。