「本塁打のつながり」でどこまで歴史をさかのぼれるか

長い歴史を誇るメジャーリーグには様々な「つながり」がある。たとえば、その選手の「チームメイトのつながり」をさかのぼっていくと、現役最高のスター選手マイク・トラウトから7人を間に挟むだけで1884年に60勝をマークしたオールド・ホス・ラドボーンにたどり着く。メジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレアは、「本塁打のつながり」を使用してどこまで歴史をさかのぼれるかを検証している。

クレアはまず、「最大6ステップ(7人)」という制限を設定して検証をスタート。ジャンカルロ・スタントンは2012年にジェイミー・モイヤーから本塁打を放ち、モイヤーは1993年にドン・マティングリーに本塁打を打たれ、マティングリーは1985年にトミー・ジョンから本塁打を放ち、ジョンは1964年にミッキー・マントルに本塁打を打たれ、マントルは1956年にボブ・フェラーから本塁打を放ち、フェラーは1937年にルー・ゲーリッグに本塁打を打たれているため、スタントン、モイヤー、マティングリー、ジョン、マントル、フェラー、ゲーリッグの7人で2012年から1937年までさかのぼれることになる。

同様に、1998年にウィル・クラークに本塁打を打たれたバートロ・コローンからスタートすると、1936年にジョニー・マイズに本塁打を打たれたフレディ・フィッツシモンズにたどり着く。2008年にスティーブ・トラクセルから本塁打を放ったエバン・ロンゴリアからスタートすると、ゴールは1946年にウォーレン・スパーンから本塁打を放ったシド・ゴードン。2007年にグレッグ・マダックスから本塁打を放ったエイドリアン・ベルトレイからスタートすると、ゴールは1942年にハウィー・ポレットから本塁打を放ったメル・オットとなる。

また、ライバル同士のヤンキースとレッドソックスの選手のみに限定してみると、2019年に田中将大から本塁打を放ったラファエル・デバースからスタートし、田中は2014年にデービッド・オルティスに本塁打を打たれ、オルティスは2003年にデービッド・ウェルズから本塁打を放ち、ウェルズは1998年にモー・ボーンに本塁打を打たれ、ボーンは1993年にスコット・カミネッキーから本塁打を放ち、最後は1992年にカミネッキーから本塁打を放ったエリス・バークスにたどり着く。

最後に、「最大6ステップ」という制限をなくしてみると、2012年にライアン・デンプスターから本塁打を放ったトラウトをスタート地点とし、トニー・グウィン、バイダ・ブルー、アル・ケーライン、ジョー・ディマジオ、レフティ・グローブ、ベーブ・ルース、ウォルター・ジョンソン、サム・クロフォード、サイ・ヤング、キャップ・アンソンという名選手たちを経て、1884年のラドボーンまでさかのぼることができる。長い歴史を誇り、なおかつ様々な記録やデータが充実しているメジャーリーグならではの楽しみ方と言えそうだ。

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