出演映画の戴冠で注目を浴びそうな演技派俳優・毎熊克哉

俳優の毎熊克哉と女優の武田梨奈のW主演映画「いざなぎ暮れた。」(笠木望監督)が、「第53回ヒューストン国際映画祭」において「最優秀外国語映画賞」と、準グランプリにあたる「特別審査員賞」を受賞した。

先ごろ本サイトや一部スポーツ紙でも報じたが、53年の歴史を誇る米国の同映画祭は、世界の巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督らを輩出したことで知られる。

今回は世界75ヵ国から約4500作品がエントリーし、新型コロナウイルスの影響でオンラインによる審査が行われたというが、日本映画のW受賞は史上初。

同作は、親せきにオレオレ詐欺を企てる崖っぷちカップルのロードムービー。毎熊は、「自宅にこもる日々が続き、気がめいりそうでしたが、跳びはねて喜びたい」とコメントしている。

毎熊は高校を卒業後、映画監督を志して広島から上京し、東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校(現・東京放送芸術&映画・俳優専門学校)の映画監督科コースに進学。

その後、俳優を目指し2010年の舞台「TIC-TAC」で初舞台にして初主演を務めた。

2015年6月に芸名を本名の「毎熊克也」から「毎熊克哉」へと改名。すると、仕事運が急上昇。30歳を目前にした「遅咲きの新人」として一躍脚光を浴びた。

また、受賞した映画賞の表彰式会場で東映の岡田裕介会長の目に留まり、岡田氏が製作総指揮を務める18年公開の吉永小百合の出演120本目の大作「北の桜守」に主役級の名優がキャストに名を連ねる中ただ1人若手として抜擢された。

同年は10本の作品に出演し、さらには「まんぷく」でNHKの連続テレビ小説に初出演を果たした。

「昭和の映画俳優のような顔立ちで、自ら映画の製作も手掛けているので、今後、クリエイターとしてと、俳優との二刀流で活動することになるのでは」(映画ライター)

改めて受賞を報告する場を設けて、その存在感を存分にアピールしてほしい。

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