気象庁は11日(木)、向こう1か月(6/13~7/12)の天候の見通しを発表した。北・東・西日本は1週目(6/13~19)は気温がかなり高いが、2週目(6/20~26)はかなり低くなる所があり、気温の変動が大きい見込み。また、西日本は平年に比べて曇りや雨の日が多い予想で、時季的にも大雨に注意が必要となる。
1週目(6/13~19)
気温は全国的に高温傾向が見込まれる。西日本は梅雨前線や湿った空気の影響で、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。一方、沖縄・奄美は太平洋高気圧に覆われやすく、平年より雨が少なく日照時間が多い見通し。特に、沖縄は17日(水)ごろからの5日間ほどは、気温がかなり高くなる可能性がある。このため、沖縄気象台は「高温に関する早期天候情報」を発表し、農作物の管理や熱中症対策など健康管理に注意するよう呼びかけている。
一方、西・東日本、東北の太平洋側は今後、数日~1週間程度は気温が平年より高く、かなり高い日もあるが、その後は寒気やオホーツク海高気圧からの冷湿な気流の影響で、一転して平年より低くなる見通し。特に、18日(木)ごろからの5日間ほどは関東甲信や近畿、中国、四国で、19日(金)ごろからの5日間ほどは東北の太平洋側で、気温がかなり低くなる可能性がある。このため気象庁は「低温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。これらの地方は、気温の変動が大きいため、健康管理にも注意が必要だ。
2週目(6/20~26)
西・東日本は寒気の影響で低温傾向が見込まれる一方、沖縄・奄美は1週目に続き高温傾向となる見通し。北・東日本の太平洋側と西日本は、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。沖縄・奄美でも、前線の影響を受ける時期がありそうだ。
3~4週目(6/27~7/10)
北・東・西日本は、平年と同様に曇りや雨の日が多い予想となっている。一方、沖縄・奄美は平年と同様に晴れの日が多い見込み。 【参考:平年の梅雨明け(6月まで)】 沖縄 6月23日ごろ 奄美 6月29日ごろ
早期天候情報とは
原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。