ドラフト終了 クルーズは親子3世代のメジャーリーガーを目指す

日本時間6月12日、ドラフト2日目が行われ、全体38位のディロン・ディングラー捕手(タイガース)から全体160位のシェイ・ウィットコーム遊撃手(アストロズ)まで合計123人の選手が指名を受けた。なお、各球団はドラフトから漏れた選手たちを日本時間8月2日までの期間に最大2万ドルの契約金で獲得することが可能となっている(人数制限なし)。

「MLB Pipeline」が公開しているドラフト候補ランキングの上位選手では、12位のジャレッド・ケリー投手がホワイトソックス2巡目(全体47位)、23位のコール・ウィルコックス投手がパドレス3巡目(全体80位)、24位のディングラーがタイガース2巡目(全体38位)、29位のクリス・マクマーン投手がロッキーズ2巡目(全体46位)、30位のケーシー・マーティン遊撃手がフィリーズ3巡目(全体87位)で指名を受けた。

また、タイガースは3巡目(全体73位)でライス大のトレイ・クルーズ遊撃手を指名。クルーズの父はブルージェイズなどで12年間プレーし、通算204本塁打を放ったホゼ・クルーズJr.であり、祖父のホゼ・クルーズもアストロズなどで19年間プレーして通算2251安打を記録した名選手だった。

1947年生まれのホゼは、1951年生まれのトミー、1953年生まれのヘクターとともに「クルーズ3兄弟」として知られている。1973年には3人全員がカージナルスに在籍し、3月のオープン戦ではトミーが「1番・ライト」、ヘクターが「2番・レフト」、ホゼが「3番・センター」でスタメン出場し、外野の3ポジションと打線の1~3番を3兄弟で占めた。トミーは1980~1985年に日本ハムでプレーして通算120本塁打を記録。ヘクターも1983年に巨人でプレーし、58試合で4本塁打を放った。

祖父や父はいずれも外野手として活躍したが、ライス大で遊撃手としてプレーしたトレイは二塁転向が予想されている。ベル一家、ブーン一家、コールマン一家、ヘアーストン一家に続く「親子3世代」のメジャーリーガーが誕生するか注目だ(タイガースのマイナーにはロジャー・クレメンスの息子コディも在籍している)。

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