文化活動再開 長崎市が支援 主催イベント24回企画

 長崎市は、新型コロナウイルスの影響で中止や延期が相次いでいるプロやアマチュアのコンサート、朗読劇など文化活動を支援する。グラバー園や出島表門橋公園などの市有施設を会場として無償提供し、開催経費や感染予防対策を支援。8月から来年3月までに24回分のイベントを見込む。
 市文化振興課は「出演機会がなく不安な団体や演奏家は多い。文化は生活の支えになる。知恵を絞って盛り上げたい」としている。
 今後、音楽や演劇、ダンスなどの文化団体と調整し、出演者を決める。会場使用料や出演謝礼金、音響、照明の経費をはじめ、アルコール消毒液の設置などを市が担う。入場は事前申込制とし、客席の間隔も確保。入場無料とする。開会中の定例市議会に提出した補正予算案に関連経費1850万円を計上している。
 感染防止と市民活動の両立に向けて、市はほかに7月以降、各地のふれあいセンターなどで、市民を対象にした講話やレクリエーションなどを約30回開くことも計画している。

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