ル・マン24時間バーチャル:バイコレスがポール獲得。トヨタの2台は17・18番手に

 世界最大級のオンラインレース『ル・マン24時間バーチャル』は6月12日、ドライビングシミュレーターのrfactor2を使用しオンラインでの予選が行われ、LMPクラスではトム・ディルマン/エステバン・グエリエリ/ジェルネイ・シモンチェク/ジェスパー・ペーターゼン組04号車バイコレス・バーストEスポーツがポールポジションを獲得した。

 この『ル・マン24時間バーチャル』は、新型コロナウイルスの影響により開催が9月に延期されたル・マン24時間の、本来の開催日である6月13〜14日に行われるバーチャルレース。ドライビングシミュレーターのrfactor2が使用され、各チームは最低2名のプロドライバーと最大2名までのシミュレータードライバーで挑むものだ。クラスは2カテゴリーに絞られ、LMP2を使用するLMPクラス、そしてLM-GTEクラスで争われる。

 6月12日に行われた予選では、LMP、LM-GTEそれぞれに20分間の予選が行われ、グリッドが決まった。LMPクラスでは、フォーミュラ・シムレーシングでのチャンピオン獲得経験もあるスロベニア人ドライバーのシモンチェクがアタックした、04号車バイコレス・バーストEスポーツが3分23秒380をマーク。これでポールポジションを決めた。

 2番手には、ドリス・ファントール/ケルビン・ファン・デル・リンデ/ファブリス・コーネリス/アルネ・ショーンビレット組30号車Eスポーツ・WRTが続き、3番手にはバーレーン王の孫であるイサ-ビン・アブドゥラ・アル-カリファとオリバー・ローランド、ロリー・マクダフ、デビン・ブラウネが組む33号車2シーズ・モータースポーツが続いた。

 このレースには多くの現役F1ドライバーも参戦しているが、マックス・フェルスタッペンとランド・ノリスが乗り込むチーム・レッドラインの20号車は5番手に。ピエール・ガスリーが乗り込むベローチェ・Eスポーツ1は19番手につけている。

 2台体制で参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/山下健太/ユーリ・カスドルプ組8号車が3分24秒755で17番手、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス/マキシム・ブリアン組7号車が18番手につけた。

 LM-GTEは、ポルシェEスポーツ・チームがクラスワン・ツーを占める結果となった。ニック・タンディ/アイハンカン・ギューベン/トミー・オストガート/ジョシュア・ロジャース組93号車が3分46秒550でポールポジションを獲得。アンドレ・ロッテラー/ニール・ジャニ/ミッチェル・デヨンク/マルティ・ピエタラ組91号車が続いた。シャルル・ルクレールが乗り込むフェラーリ-AFコルセの52号車は9番手につけている。

 レースはWECやル・マン24時間のYoutube、Facebook、各ウェブサイト等で視聴が可能なほか、日本でもJ SPORTS 3/J SPORTSオンデマンドで、6月13日21時30分から翌1時までスタートを、6月14日19時から22時30分までフィニッシュを放映する予定だ。

ル・マン24時間バーチャル予選結果(PDF)

ル・マン24時間バーチャル LMPの2番手につけた30号車Eスポーツ・WRT
ル・マン24時間バーチャル LMPの予選
ル・マン24時間バーチャル TOYOTA GAZOO Racingの8号車
ル・マン24時間バーチャル LM-GTEのポールポジションを獲得した93号車ポルシェ
ル・マン24時間バーチャル LM-GTEの予選

© 株式会社三栄