若者が都政への疑問をぶつけるオンラインイベント「SOCIAL DISTANCE ~でも、若者と都政の距離は縮めたい~」をNPO法人ドットジェイピーが開催!

NPO法人ドットジェイピーが若者と都政を繋ぐオンラインイベント「ソーシャルディスタンス~でも若者と都政の距離は縮めたい~」を6月13日に主催しました。

当イベントは13日15時から約60分間行われ、ゲストに現東京都知事の小池百合子氏を招き、コーディネーターとして乙武洋匡氏をお呼びし、学生を代表し全国に展開している様々な政治系学生団体の代表者8名がオンラインの特徴を生かし参加しました。参加した学生団体は新型コロナウイルスの影響下もありソーシャルディスタンスを考慮しつつも(タイトルにもある通り)遠隔地から「それでも都政と近づきたい」のためにオンラインで忌憚のない意見を発信してくれました。

参加した学生団体は次の通りです。
「学生団体GEIL」「NO YOUTH NO JAPAN」「一般社団法人全国学生連携機構」「学生団体ivote」「NPO法人I-CAS」「NPO法人Mielka」「特定非営利法人アイセック・ジャパン」「東京まちづくりゼミ」

小池氏に対し各学生団体の代表は自分たちの考えていることや思いをトークに載せて発言し、コーディネーターの乙武氏は全体を包括しながらリズミカルに話を展開。
新型コロナウイルスの蔓延や東京2020オリンピックの延期・検察庁法改正案など、若者の政治への関心が高まっている今だからこそ政治に積極的に参加することが求められている中で、若年層と都政をつなげ、若年層の政治参画を目的として開催されました。

イベントは乙武氏と学生団体8名、小池氏によるクロストークとなっており、若者が政治に対して抱いている6つの疑問・テーマを約1時間のクロストークをしました。

・オンライン授業に納得できない!
・7つのゼロに関してですが半数が達成されていませんがどう考えていますか?
・東京都の合計特殊出生率は全国最下位!?
・急激な少子高齢化、東京の未来が心配
・今の社会は若者が政治について話しにくい!
・大阪の吉村知事と比較されることもあるが、どう考えていますか?

という6つのテーマについて話し合われました。

各テーマについては事前に約1000名の現役大学生からアンケート形式で意見を募り、イベント内で「若者の声」として紹介することで、学生団体だけでなく若者が今の都政へ抱く不満や想いをぶつけました。

特に、『今の社会は若者が政治について話しにくい!』というテーマでは、学生団体の代表者にとっても「友人同士で政治の話がタブー視される」、「SNSで政治に関することを話せない」など身近な問題だったことから、他のテーマ以上に議論が熱を帯び、若者が政治に参加する必要性について活発な意見交換がありました。

このテーマでは「どうすれば若者が選挙に行くか」「若者向けの施策には何が望ましいか」といった点まで議論は広がり、学生団体の代表者からは「奨学金の支援」や「主権者教育の充実化」をするべきだという積極的な発言が目立ち、若者が社会に届けられずにくすぶっていた心の声も現れていたといえます。

その他のテーマでは学生団体の代表者から「7つのゼロが達成されていないのではないか」「大阪府知事と比べられているがどう思うか」など、若者だからこそ述べられる厳しい意見が上がる一方で、オンライン授業の支援に関するテーマでは、同世代の若者が今困窮している状況を生の声を取り上げ、新型コロナウイルス感染症の流行という特殊な状況下で教育格差を生まないためにはどうすべきか、などについて議論が展開されていました。

若者が声を上げることのできる機会の創出

現在、若者が積極的に政治について意見を述べる機会が多く存在していたでしょうか。政治への関心が薄いと言われる現在の若者にも、心の中に現在の政治についての自分なりの意見はしっかりあるが、単に発信する機会が少なかっただけなのではないでしょうか。今回参加してくれた学生団体の代表者8名の皆さんは時間が許せば語りが尽きなかったようにも思われます。
当イベントが若者の声を都政に届け、政治との距離を縮め、そして若者が声を上げやすい社会を作る機会となることを願っています。

今回イベントを主催したNPO法人ドットジェイピーは、全国29拠点にエリア展開し大学生約550人が中心となり「若年投票率の向上」を目的として活動をするNPO法人です。
「ソーシャルインターンシッププログラム(議員・グローバル・NPO)」をはじめ、「未来国会」「未来自治体」など若年層を対象とした政策立案コンテストを提供することで、若者の政治意識の向上を目指しています。

(本イベントの模様は動画でも公開しています。)

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