原爆の日「万灯流し」中止 浦上川、見物多く感染防止

 長崎原爆殉難者慰霊奉賛会や城山連合自治会、連合長崎が例年、8月9日の「長崎原爆の日」の夜に長崎市の浦上川で催す追悼行事「万灯流し」について、今年は中止することが13日、分かった。新型コロナウイルス感染防止のため。
 万灯流しは、被爆して水を求め亡くなった大勢の犠牲者を慰霊するため、毎年、約千人の市民が参加して開催する恒例行事。平和を願うメッセージが書き込まれた万灯に、ろうそくの明かりをともして浦上川へ流している。
 関係者によると、規模縮小も検討したが、小中学生ら子どもや、見物客が多く集まることなどが予想されることから、密集につながると判断。中止が決まったという。

 


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