広島森下、DeNA坂本、阪神小川…練習試合でアピールした新人選手は?【セ編】

広島・森下暢仁(左)と阪神・小川一平【写真:荒川祐史】

広島森下は練習試合2戦連続炎上も先発ローテで期待大、DeNA坂本&伊勢がアピール投

新型コロナウイルスの影響で延期となっていたプロ野球は、いよいよ19日に開幕を迎える。各球団の新人選手たちにとっては開幕1軍入りへ貴重なアピールの場となる練習試合は16日に終了した。ここでは昨年ドラフトでプロ入りした選手たちの2日の1軍練習試合再開後の個人成績を紹介したい。まずはセ・リーグだ。

DeNAでは即戦力投手2人が実戦でアピールした。ドラフト2位の坂本裕哉投手は14日の中日戦の6回から2番手として登板。3イニングで5三振を奪う力投。4日の初登板こそ2回5四球と制球を乱したものの、開幕1軍へアピールした。同3位の伊勢大夢投手は5試合登板。9日の巨人戦こそ0回2/3で3失点と崩れたが、自慢のストレートは中継ぎとして期待できそうだ。同6位の蝦名達夫外野手は6試合出場。11日の巨人戦では「8番・右翼」で先発出場したものの、2打数無安打。練習試合で快音は出なかった。

【DeNA】
1位:森敬斗内野手(桐蔭学園高)出場機会なし
2位:坂本裕哉投手(立命大)2登板 計5回 2安打 6三振 6四球 1失点
3位:伊勢大夢投手(明大)5登板 計4回2/3 8安打 3三振 3四球 5失点
4位:東妻純平捕手(智弁和歌山)出場機会なし
5位:田部隼人内野手(開星)出場機会なし
6位:蝦名達夫外野手(青森大)6出場 打率.000(9打数無安打)0打点 3三振 1四球
7位:浅田将汰投手(有明)登板機会なし

新人6選手のうち5選手が高校生だった阪神は支配下指名では唯一の大卒、ドラフト6位の小川一平投手が開幕1軍へアピールした。中継ぎとして登板した練習試合4試合すべてで三振を奪う投球を披露したものの、計4回1/3で5四球。チェンジアップは大きな武器で、制球面を克服すれば十分戦力となりそうだ。

【阪神】
1位:西純矢投手(創志学園)登板機会なし
2位:井上広大外野手(履正社)出場機会なし
3位:及川雅貴投手(横浜)登板機会なし
4位:遠藤成内野手(東海大相模)出場機会なし
5位:藤田健斗捕手(中京学院大中京)出場機会なし
6位:小川一平投手(東海大九州)4登板 計4回1/3 6安打 6三振 5四球 4失点

広島で開幕ローテ入りが確実視されるのがドラフト1位、森下暢仁投手だ。7日のオリックス戦で5回途中9安打6失点、14日のソフトバンク戦では4回8安打9失点と結果を残せなかったが、自己最速タイ154キロをマーク。黄金ルーキーとして首脳陣の信頼も揺るがない。1年間結果を残せば、現状では新人王候補の最有力と言えるでのはないか。

【広島】
1位:森下暢仁投手(明大)2登板 計8回2/3 17安打 11三振 5四球 15失点
2位:宇草孔基外野手(法大)出場機会なし
3位:鈴木寛人投手(霞ケ浦)登板機会なし
4位:韮沢雄也内野手(花咲徳栄)出場機会なし
5位:石原貴規捕手(天理大)出場機会なし
6位:玉村昇悟投手(丹生)登板機会なし

中日郡司は持ち味の勝負強い打撃を見せられず、ヤクルト吉田大喜はまさかのハプニング

中日は大学・社会人の即戦力トリオが1軍練習試合でアピールした。ドラフト2位の橋本侑樹投手は2日のヤクルト戦こそ1回1/3で10失点と炎上したものの、14日のDeNA戦では1回2奪三振無失点。同3位の岡野祐一郎投手は5日の西武戦で先発し、4回4奪三振4安打1失点。12日のDeNA戦では3番手として2回4安打3奪三振2失点だった。同4位の郡司裕也捕手は5試合出場し、打率.071。持ち味の勝負強い打撃は披露できなかったが、開幕1軍のチャンスはあるのだろうか。

【中日】
1位:石川昂弥内野手(東邦)出場機会なし
2位:橋本侑樹投手(大商大)5登板 計5回1/3 9安打 4三振 4四球 11失点
3位:岡野祐一郎投手(東芝)2登板 計6回 8安打 7三振 0四球 3失点
4位:郡司裕也捕手(慶大)5出場 打率.071(14打数1安打) 0打点 6三振
5位:岡林勇希外野手(菰野)出場機会なし
6位:竹内龍臣投手(札幌創成)登板機会なし

昨季最下位からの巻き返しを狙うヤクルトではドラフト2位の吉田大喜投手が2試合登板。10日の日本ハム戦では先発して3回5安打2失点。捕手・嶋の二塁送球が後頭部に当たるハプニングもあった。先発ローテ入りはなるのだろうか。同4位の大西広樹投手は14日の楽天戦で1回無安打無失点。同5位の長岡秀樹内野手は2、3日の中日戦に出場。3日は「9番・二塁」で先発出場したが、4打数無安打。計6打数無安打と結果を残せなかった。

【ヤクルト】
1位:奥川恭伸投手(星稜)登板機会なし
2位:吉田大喜投手(日体大)2登板 計5回 7安打 2三振 1四球 2失点
3位:杉山晃基投手(創価大)登板機会なし
4位:大西広樹投手(大商大)1登板 0安打 0三振 0四球 無失点
5位:長岡秀樹内野手(八千代松陰)2出場 打率.000(6打数無安打) 0打点 1三振
6位:武岡龍世内野手(八戸学院光星)出場機会なし

巨人の新人6選手の1軍練習試合での出場機会はなかった。

【巨人】
1位:堀田賢慎投手(青森山田高)登板なし
2位:太田龍投手(JR東日本)登板なし
3位:菊田拡和内野手(常総学院)出場機会なし
4位:井上温大投手(前橋商)出場機会なし
5位:山瀬慎之助捕手(星稜高)出場機会なし
6位:伊藤海斗外野手(酒田南)出場機会なし

レギュラーシーズン120試合と短縮される2020年。昨年のドラフト選手から新人王は生まれるのだろうか。(Full-Count編集部)

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