【MLB】球団別プロスペクトTOP10:ミルウォーキー・ブリュワーズ

1位:ブライス・チュラング(SS/2B)
2018年ドラフト1巡目(全体21位)指名。元々はもっと早い順位で消えると予想されていた選手で、入団にはオーバースロットの契約金約340万ドルを要した。昨年はAの82試合で打率.287、2本塁打、21盗塁を記録してリーグのオールスターに選出されている。コンタクト、アプローチ、スピードが光るリードオフ向きの選手。守備力もSSに残れる水準。

2位:イーサン・スモール(LHP)
2019年ドラフト1巡目(全体28位)指名。カンファレンスの最優秀投手賞を受賞してプロ入りすると、防御率0.87、21投球回で36奪三振、4四球のみと抜群の成績を残した。圧倒的な球はないが、平均以上の3球種を優れた制球で投げ込むことができており、完成度は非常に高い。ポテンシャルはローテーション4、5番手どまりだが、早期昇格が期待できる。

3位:トリステン・ルッツ(OF)
2017年ドラフト1巡目(全体34位)指名。スロットバリューよりも40万ドルほど高い契約金で入団。最大の武器はパワーポテンシャルで、2年連続で13本塁打を放っている。空振りの多さが課題。平均レベルのスピードと平均以上の肩から、将来的にはRFにフィットするとされているが、CFもプレーできるレベルの守備範囲を持っている。

4位:マリオ・フェリシアーノ(C)
2016年ドラフト2巡目(全体75位)指名。昨年はA+の116試合で打率.273、19本塁打、81打点を記録してリーグのMVPに輝いた。コンパクトなスイングから安定してハードヒットを生み出すことができており、パワーとアベレージを両立した打者になれる可能性がある。29四球、143三振のアプローチは要改善。守備では肩の強さが光る。

5位:アーロン・アシュビー(LHP)
2018年ドラフト4巡目(全体125位)指名。昨年はAとA+の2階級で24試合に登板し、防御率3.50、傘下トップの135奪三振を記録、傘下の最優秀投手賞を受賞した。決め球カーブは傘下でベストとの評価。変わった投球フォームは打者にタイミングを取り辛くさせると同時に、制球が安定しない原因にもなっている。制球を改善できれば先発、それが無理ならリリーフか。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:アントニー・ケリー(LHP)
2019年ドラフト2巡目(全体65位)指名。プロデビューのROKでは防御率1.26、K/9 12.9と対戦相手を圧倒した。ファストボールは常時94-97マイル、最速98マイルを記録するパワフルさがあり、伸びしろ豊富な体格から100マイルに到達しても不思議はない。変化球の安定感と制球面に課題があり、ブルペンの勝ちパターンが将来像だとするスカウトも多い。

7位:エドゥアルド・ガルシア(SS)
2018年7月に契約金110万ドルで入団。5ツールプレーヤー候補として高い期待を受けており、プロデビューも10試合で打率.313、1本塁打、1盗塁と上々だったが、2塁に滑り込んだ際に足首を痛めてシーズン終了となった。身体能力と技術の融合した守備には既に定評がある。打撃でも成熟したアプローチとスムースなスイングが光り、15本塁打級のパワーポテンシャルを秘めているとされる。

8位:コリー・レイ(OF)
2016年ドラフト1巡目(全体5位)指名。2018年に27本塁打、37盗塁と持ち前のパワーとスピードを発揮したが、それ以外のシーズンは怪我と不振で結果を出せずにいる。30%近いマイナー通算三振率が示すように、プロ入り後はコンタクトを生み出すことに苦労している。CF守備は平均以上の水準にあるため、少なくとも第4のOFとして貢献できるか。

ポテンシャルは秘めるがコンタクトに苦しむ8位のレイ

9位:ヘドベルト・ペレス(OF)
2019年7月に契約金70万ドルで入団。コンパクトで無駄のないスイングをしており、既に実戦でも安定してコンタクトを生み出せている。また、パワーポテンシャルも高評価。非常に足が速く、平均以上のCF守備力が身につく可能性がある。プロでの試合出場はまだないが、打撃練習や教育リーグではそのポテンシャルを遺憾なく発揮した。

10位:ドリュー・ラスムッセン(RHP)
2018年ドラフト6巡目(全体185位)指名。自身2度目のトミー・ジョン手術のリハビリの最中での指名だったが、昨年に復帰すると、主に2Aで防御率3.15、K/9 11.6と好成績を残して復活をアピールした。90マイル半ばのパワフルなファストボール、スライダー、チェンジアップの3球種を投げる。健康状態に不安はあるが、ローテーションの一角を担える可能性はある。

© 株式会社SPOTV JAPAN