西武松坂、鷹千賀&内川、虎藤浪ら…開幕1軍メンバーから漏れた主な選手は?

ソフトバンク・内川聖一(左)と西武・松坂大輔【写真:藤浦一都、荒川祐史】

西武松坂は開幕延期後に右膝に注射を打ち、調整が遅れていた

日本野球機構(NPB)は18日、6月19日の2020年シーズン開幕に向け、12球団の出場選手登録選手を公示した。新型コロナウイルスの感染拡大により3か月遅れで開幕となる今季。120試合消化に向けた過密日程に対する特例措置として出場可能な出場選手登録が31人に、外国人登録も5人に拡大された。

ついに開幕を迎えるプロ野球。新たな若手やルーキーたちが開幕1軍の切符を掴む一方で、実績ある選手やベテランでも、不振や故障などで出場選手登録から漏れた選手がいる。主な選手を見ていこう。

巨人・岩隈久志投手

2017年9月に右肩を手術した岩隈。2019年8月に実戦復帰を果たしたが、10月には鼠径ヘルニアの手術を受けている。4月に打撃投手に登板したが、まだリハビリ中とあって開幕1軍とはならなかった。

阪神・藤浪晋太郎投手

昨季まで苦しめられていた制球難を克服し復活を期待されていた今季。だが、新型コロナウイルス感染による入院、離脱があり、さらに遅刻により2軍降格。2軍戦では右胸の張りを訴えて降板とアクシデントが相次ぎ、開幕1軍からも外れることになった。

広島・野村祐輔投手

2018年には開幕投手も託された右腕だが、不振により開幕を2軍で迎えることになった。春季キャンプの序盤に右ふくらはぎを痛めて離脱した影響で2軍調整中。練習試合の登板もなく、プロ入り後初めて開幕1軍を逃すことになった。

中日・山井大介投手

42歳となった球界最年長投手も開幕1軍から外れることになった。ドラフト3位の岡野や藤嶋、梅津といった若い力が台頭しており、ベテランは2軍から来るべきチャンスに備える。中日では谷元圭介投手も1軍から漏れ、右肘のトミー・ジョン手術を受けた田島慎二投手も外れた。

ソフトバンクの内川は17年ぶりの開幕2軍スタート

西武・松坂大輔投手

今季14年ぶりに西武に復帰した平成の怪物だが、開幕1軍から外れることに。当初は開幕ローテ入りする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期に。その後、松坂はコンディショニング目的で右膝に注射を打ち、ペースダウンしており、6月2日からの練習試合でも1イニングに登板したのみだった。

西武・内海哲也投手

昨季、巨人から人的補償で西武に移籍した内海。だが、開幕前に左浅指屈筋肉離れで離脱した。オフには左前腕のを手術。現在は2軍戦で実戦に復帰しているものの、開幕1軍メンバーからは外れることになった。

ソフトバンク・千賀滉大投手

キャンプ中にふくらはぎの張りを訴えて別メニュー調整となると、その後には右前腕部の張りが出て再び調整ペースがダウンした。すでに2軍戦で実戦復帰は果たしているものの、開幕には間に合わず。焦らず、じっくりと状態をあげ、復帰の時を待つ。

ソフトバンク・内川聖一内野手

内川は17年ぶりの開幕2軍スタートが決まった。キャンプでは左膝痛を訴えて離脱。3月下旬に1軍に復帰したものの、2日から再開した練習試合では結果が出なかった。21打数1安打、打率.048という結果となり、好調だった若い栗原に一塁の座を奪われ、2軍で再調整となった。

楽天・岸孝之投手

腰の張りで調整が遅れていた岸も開幕1軍、開幕ローテから外れた。11日の西武戦で実戦復帰を果たしたが、1回2/3を投げて3安打1失点。本来の状態ではないのが明らかで、焦らずに調整を進めていく。楽天はベテランの久保裕也も開幕1軍から外れた。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2