大村市でのV長崎拠点整備 議会「説明の場は設けず」

 大村市議会は19日、同市と通販大手ジャパネットホールディングスが市総合運動公園での整備を目指しているサッカーJ2、V・ファーレン長崎の新練習拠点について、ジャパネット側が求めていた「直接市議会に説明する場」は設けないと文書で発表した。
 同計画を巡りジャパネット側は今月、「計画を具体的に進められる状況にない」とする文書を公開。その中で、計画に対する市議会の理解が十分に得られていないとして、高田旭人社長が直接説明する場の設定を求めていた。
 市議会の文書では、同計画が「本市の将来に関する重要な案件」との認識を表明。その上で「これまで市側から納得できる回答を得られていない」「1件の関連議案も上程されていない」などと指摘し、「全議員で協議した結果、市議会としては場を設けないことになった」としている。
 伊川京子議長は取材に対し「近々関連予算案が上程されると聞いており、その際はしっかり審議し判断したい」と述べた。また別の市議によると、市議の有志が非公式で高田社長の話を聞く場を設定できないか調整しているという。

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