日本ユニシス、IoTによる工場向け回転機械不具合予兆検知サービス「VibSign」の提供を開始

昨今、製造業においては、設備の状態に応じて対象の保全部品を調達し、障害発生前に計画的な保全が可能な状態基準保全(CBM: Condition Based Maintenance)に移行するニーズが高まっている。時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)および事後保全では、障害発生時に交換が必要な部品(保全部品)の手配に時間がかかるためだ。このほど、日本ユニシスは、工場向けの回転機械不具合予兆検知サービス「VibSign(ビブサイン)」の提供を開始する。「VibSign」は、回転機械の加速度の時間推移を可視化するとともに、沖電気工業の波形解析ソフトウェア「ForeWave」による正常・異常の自動判定を行うことで故障を予兆し、保全と障害による設備停止による損失を防止するソリューションだ。また、検証済みの防水防塵無線通信測定器(加速度センサー)と組み合わせて遠隔監視を行うことで、回転機械点検業務の負荷やコストの削減を見込む。提供する具体的なサービスは、以下の3点だ。

  • 回転機械状態監視:回転機械に加速度・温度センサーを取り付け、回転機械のベアリングやモーターなどの稼働状態の遠隔可視化と測定作業時間や測定箇所への移動時間の削減をめざす
  • モデル評価・報告書作成サービス:正常時と異常時の加速度データから機械学習モデルを作成し、正常異常判定精度を評価・向上させる
  • 正常・異常自動判定:回転機械状態監視に機械学習モデルを適用することで正常・異常自動判定をできるようにして、故障予兆と計画保守をめざす

なお、「VibSign」はMicrosoft AzureベースのIoTビジネスプラットフォームで稼働するクラウドサービスとして提供される。

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