出るのが15年早すぎた! カクカクボディ&観音開きの個性派SUV「ホンダ エレメント」

ホンダ エレメント

時代を先取りしたユニークなデザイン

ホンダ エレメントはアメリカのアクティブな若者(16歳から24歳あたり)向けに開発・生産され、個性的なデザインや使い勝手の良さが人気を博し、アメリカでは2002年12月から2010年12月まで生産された。日本での販売期間は約2年と短かったが、アメリカでは息の長いモデルだった。

ビーチにあるライフガード・ステーション(ライブセイバーの監視台)がモチーフとなっており、マツダ RX-8やトヨタ FJクルーザーのようにセンターピラーレス構造の両側観音開きドアを採用していることが特徴だ。

また角ばった外観デザインにバンパーやフェンダー、サイドシルには無塗装の樹脂が採用されており、スバル XVやスズキ ジムニー(JB64)のような近年SUVのデザイントレンドに近い要素を持つ。

ボディサイズは全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mm、ホイールベースは2575mmと使い勝手も良さそうだ。

アウトドアに便利な機能がそろったインテリア

インテリアは水平基調でソリッドなインパネだが、コーンシェイプと呼ばれるポップなデザインの独立3眼メーターが採用されている。

注目は機能性の高いラゲッジスペースだ。サーフィンをする若者たちメインターゲットであり、10フィートサーフボードを積めることが必要条件として全長が決定された。それもあり、後部座席を左右に跳ね上げれば、高さ1025mm左右幅1100mmと広いカーゴスペースを作ることができる。さらに汚れと水に強い樹脂製のフロア、そしてシートや天井を覆うルーフライニングには防水加工が施されている。

それに加え、高さ1140mm×幅1550mmの大きな開口部を持つ両側観音開きドアや、車中泊可能なフルフラットだって作れる多彩なシートアレンジなど、アウトドアでも使い勝手が良い。

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