長崎のコロナ感染 ルート解明調査へ 市が対策会議

 長崎県内で約2カ月半ぶりとなる新型コロナウイルス感染者が長崎市で確認されたことを受け、市は5日、感染ルート解明の一環で感染者が立ち寄った市内の店や利用客の調査を一両日中に始める方針を示した。
 市は同日、新型コロナ対策会議を開催。会議は冒頭を除き非公開で、終了後、田上富久市長が取材に応じた。会議では感染した市内の20代男子大学生の濃厚接触者や接触があった人たちのPCR検査状況を報告、新しい生活様式の徹底を確認。感染の広がりが確認されていない現状では、休校や観光施設閉鎖について議論に至らなかったという。
 北九州市で4日に陽性が判明した長崎市に住む20代女性会社員に関しては、両市で情報共有。女性は仕事の出張で鹿児島市を訪問、6月26日にクラスター(感染者集団)が発生したとみられる同市の飲食店を訪れた後、福岡、北九州市に滞在。北九州市の病院に入院中で、田上市長は「感染後、長崎に帰っていないので市内での濃厚接触はないと考えている」と述べた。


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