球宴未経験選手によるオールスター MLB公式サイトが選出

先日、ドジャー・スタジアムで開催予定だった2020年オールスター・ゲームの中止が正式に発表され、現役選手たちにとって貴重なオールスター出場のチャンスが失われることになった。そこで、メジャーリーグ公式サイトでは「オールスター未経験の選手によるオールスター・チーム」を選出。野手は通算500試合、投手は通算100試合以上に出場している選手が対象となっている。

捕手:フランシスコ・セルベリ(マーリンズ)
2015年から2018年にかけてパイレーツの正捕手として活躍したが、故障が多く、規定打席到達は1度だけ。過去10年間で記録した出塁率.361はバスター・ポージー(ジャイアンツ)の.371に次ぐ捕手2位の数字。

一塁手:C・J・クロン(タイガース)
過去2年間で55本塁打を放ち、昨年は左腕に対してOPS1.020をマーク。再建中のタイガースに加入した今年は、チームの代表としてオールスター・ゲームに出場する最大のチャンスだったかもしれない。

二塁手:コルテン・ウォン(カージナルス)
昨年は4年ぶり2度目の規定打席到達を果たし、自身初のゴールドグラブ賞を受賞。2011年ドラフト1巡目指名から時間はかかったが、今やリーグ有数の二塁手へ成長しており、来年以降もチャンスはありそう。

三塁手:エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス)
昨年は自己ベストの35本塁打、118打点、OPS.831をマークする大活躍。チームの主砲へと飛躍を遂げた。アンソニー・レンドン(エンゼルス)のア・リーグ移籍により、来年以降もチャンスがあるかも。

遊撃手:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)
球界トップクラスの守備力を誇る名手だが、打撃面でのインパクトに欠けるため、オールスターの舞台は未経験。通算WAR 36.3(Baseball-Reference版)はオールスター未経験の現役選手では最高の数字である。

左翼手:トミー・ファム(パドレス)
26歳でメジャーデビュー、29歳でレギュラー定着を果たした遅咲きの選手。過去3年間で65本塁打&65盗塁を記録しているのはメジャーで4人だけ。出塁率も高く、過去3年間で.381をマークしている。

中堅手:ケビン・キアマイアー(レイズ)
2015年以降に記録した守備防御点+111はシモンズ(+125)に次ぐメジャー2位の数字。通算WAR 25.7(Baseball-Reference版)もオールスター未経験の現役選手ではシモンズに次いでメジャー2位である。

右翼手:ニック・カステヤーノス(レッズ)
昨年は歴代10位となる58二塁打を記録。右打者では1936年にジョー・メドウィックが64二塁打をマークして以来の好記録だった。今年は4年6400万ドルの大型契約でレッズに加入し、秋山翔吾の同僚に。

指名打者:クリス・デービス(アスレチックス)
2015年から4年連続で打率.247を記録。そのうち、2016年からの3年間は42本塁打以上を放ち、2018年は48本塁打で本塁打王のタイトルを手にした。昨年は故障と不振で打率.220、23本塁打に終わった。

先発投手:カイル・ヘンドリックス(カブス)
2016年に両リーグ1位の防御率2.13を記録。前半戦の防御率2.55に対し、後半戦は防御率1.68という素晴らしいピッチングを披露した。この年は自己最多の16勝を挙げ、2018年に14勝、昨年も11勝をマーク。

救援投手:ケン・ジャイルズ(ブルージェイズ)
昨年は53試合に登板して防御率1.87、被打率.188、WHIP1.00、奪三振率14.09という見事な活躍。24度のセーブ機会で失敗は1度だけだった。アストロズ時代の2017年には自己最多の34セーブをマーク。

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