来週も前線が影響 九州北部を含む日本海側で降水量多く 1か月予報

1か月予報(平均気温)。出展:気象庁HP

気象庁は9日(木)、向こう1か月(7/11~8/10)の天候の見通しを発表した。東・西日本は今後2週間ほどは、平年に比べて曇りや雨の日が多く、日本海側を中心に降水量が多くなる見通し。  向こう1か月、太平洋高気圧は西に張り出す一方、本州付近への張り出しは弱い見込み。このため、東日本の日本海側や、九州北部を含む西日本の日本海側を中心に、前線や湿った空気の影響を受けやすくなりそうだ。大雨が長引く地域があるので、今後も注意・警戒が必要となる。

1週目(7/11~7/17)

1か月予報(降水量)。出展:気象庁HP

 北・東・西日本は、前線や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べて曇りや雨の日が多く、気温は低温傾向が見込まれる。     一方、沖縄・奄美は晴れの日が多く、沖縄は暖かい空気に覆われやすいため、15日(水)ごろからの5日間ほどは、気温がかなり高くなる可能性がある。このため、沖縄気象台は「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理や熱中症などの健康管理に注意するよう呼びかけている。

2週目(7/18~7/24)

1か月予報(日照時間)。出展:気象庁HP

 気温は、東・西日本、沖縄・奄美で高温傾向。前線や湿った空気の影響を受けやすい北日本、東・西日本の日本海側は平年より降水量が多い見通し。東・西日本の太平洋側は、平年と同様の天候が見込まれ、1週目に続き曇りや雨の日が多くなりそうだ。

3~4週目(7/25~8/7)

 全国的に高温傾向が見込まれ、もともと盛夏期で気温の高い時季のため、厳しい暑さに見舞われる地域があると予想される。天候は全国的に平年と同様で、東・西日本、沖縄・奄美は晴れの日が多くなる見通し。 【参考:平年の梅雨明け】 奄美   6月29日ごろ 九州南部 7月14日ごろ 九州北部 7月19日ごろ 四国   7月18日ごろ 中国、近畿、東海、関東甲信 7月21日ごろ 北陸   7月24日ごろ 東北南部 7月25日ごろ 東北北部 7月28日ごろ

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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