長崎みなとメディカルで2人コロナ感染 職員と入院患者 県内22人に

 長崎市と長崎みなとメディカルセンター(新地町)は11日、同センターの医療技術職の20代女性=同市=の新型コロナウイルス感染に関連して、入院患者や医療従事者を検査し、新たに20代男性医療従事者1人と高齢の男性入院患者1人の感染を確認したと発表した。12日午前11時から同市役所で記者会見を開き、詳細を説明する。
 長崎県での感染確認は、クルーズ船コスタ・アトランチカの集団感染を除き22人目。同市では6人目となり、うち5人は今月に入り長崎大学病院とセンターで相次ぎ確認されている。
 センターは、20代女性と接触した可能性がある79人のうち24人について10日に検査し、いずれも陰性だった。ほかの入院患者や医療従事者についても順次、検査を進める。市は感染者の行動歴や感染源を調べる。
 10日の発表によると、20代女性はセンターに入院中で軽症。勤務中はマスクを常に着用し、この半年は県外に出ていないという。コスタ・アトランチカ乗員の感染者が5月下旬までセンターに入院していたが、20代女性との接触はなく、時期的にも今回の感染との関連はないとしていた。
 センターは、20代女性が、食事などでマスクを外した時に接触した医療従事者10人を2週間の自宅待機とし、これに伴い新規診療の一部を制限している。


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