元整備士イチオシ! パパ・ママ友に200万円台で“ドヤれる外車”【ダディ×マミー】

ジープ グランドチェロキー 2014年モデル

アメリカ仕込みのフラッグシップSUV

JEEP(ジープ) というと、日本では武骨さが魅力的なラングラーが人気ですが、今回ご紹介するグランドチェロキーは、悪路走破性とラグジュアリー性を贅沢に両立したジープのフラッグシップモデル。

クライスラー時代に販売されていた初代や2代目は日本でも人気モデルとなり、通称“グラチェロ”と呼ばれ親しまれてきました。

現在現行型として販売されているのは、2010年に登場した4代目で、モデルとして多少の古さはありつつも、息の長いモデルらしく熟成した完成度が大きな魅力です。

ジープ グランドチェロキーのドヤポイントは2つ

ドヤポイント その1:ドイツの血が流れるアメ車!

詳しい方はご存じかもしれませんが、4代目グランドチェロキーのシャシーには、メルセデス・ベンツMクラスと共通の部品が使われています。

そのため、アメ車の様なおおらかさを持ちつつも、ドイツ車のように芯のある剛性感を持ったハンドリングが大きな特徴です。

また、200万円台で狙える中古車としてメインとなるのは、最高出力286馬力を発生するV型6気筒3.6リッターエンジンを搭載したグレード「ラレード」か「リミテッド」。

さらに2014年式以降を選べば、滑らかな走行フィールと燃費性能に優れた8速ATを搭載したモデルとなります。

高級感と走りの両方が欲しいパパさんにおすすめ!

悪路に強いSUVとなると、乗り心地がイマイチということも…。ですが、高いボディ剛性によってサスペンションがよく働くため、乗り心地だって高級サルーン並みに上質です。

また車重が2.1トンを超える重量級でありながら、先述した3.6リッターV6エンジンは、必要にして十分なパワーを持ち、高速道路からワインディング、そして悪路まで、パワフルな走りを楽しむことができます。

ドヤポイント その2:アメリカ仕込みの高級感ある内装

メルセデス・ベンツの血が入っているとは言え、グランドチェロキーの先祖は、アメリカビック3の一角を成すクライスラー ジープ。

質実剛健なドイツ車や、痒い所に手が届く日本車とは違った個性が大きな魅力です。

2014年以降のモデルなら8.4インチのタッチスクリーンと本革シート(リミテッド以上)を備えていて、ブランドのフラッグシップらしい高級感のある内装になっています。

もちろん、LサイズSUVらしく、車内のスペースは余裕たっぷり。大人4人と人数分の荷物を積んでの長距離移動でも十分なスペースを確保できます。

もっぱら助手席! というママさんにおすすめ

広い車内に配置されるシートは、これまたアメ車らしく余裕たっぷり。

スポーツカーのようなホールド感という点では劣りますが、ゆったりとしたスピードでの長距離移動なら、体制の自由度がある大きいシートの方が楽にドライブすることができます。

これほど大きなSUVでも、フロントの乗員に重点が置かれているため、助手席の快適性は一級品。

普段助手席に乗ることが多いママさんも、大満足間違いなしです。

ジープ グランドチェロキーを買うなら注意してほしいポイント

より高級感を求めるのなら、本革シートとエアサスを装備する「リミテッド」を選びたいところ。

ただし、エアサスはどうしても故障した際の修理費が高額になる恐れがあり、故障時のリスクが気になるという方は、コイル式サスペンションの「ラレード」を選びましょう。

また、ネット上には「よく壊れる!」という書き込みを見かけますが、これについていえば、なんとも言えないというのが正直なところ…。

なぜかというと、グランドチェロキーという車種そのものが壊れやすいというよりは、個体差による当たりはずれが激しいからです。

これはグランドチェロキーに限った話ではなく、外車全般に言えることなので、できるだけ走行距離の少ない個体を探すか、有料になってでも長期の保証が付いた中古車を選びましょう。

スタイリングと味に魅力を感じれば十分検討の余地アリ

中古車は一物一価と言われ、世の中に1台として同じ個体は存在せず、さらに当たりはずれの激しい外車となると、どうしてもギャンブル的な要素は否定できません。

なので冷静に考えれば、200万、300万というお金を出すなら、同クラスの国産車を選ぶ方が賢明です。

ですが、4代目グランドチェロキーになってからは、ダイムラー(メルセデス・ベンツ)との協力により、3代目までに比べ故障しにくくなったという評価を得ています。

またドイツ車的な剛性感のある乗り味がプラスされたことで、グランドチェロキーにしかない独特な走りを体感できるのも大きなプラスポイント。

さらに、3~5年落ちで現行型のフラッグシップモデルが狙えることを加味し、スタイリッシュなデザインに魅力を感じるのなら、十分検討に値するSUVではないでしょうか。

[筆者:増田 真吾]

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