平戸市が宿泊費補助の効果調査 市内の5施設訪問

経済施策に意見を述べる宿泊施設幹部(右)=平戸市大久保町

 平戸市はこのほど、県や市などの経済施策の効果などを聞き取るため市内の5大型宿泊施設を訪問した。
 同市は市内のホテル・旅館の宿泊客に最大5千円を補助する「特割宿泊キャンペーン」を6月22日から実施。1万2千人分の宿泊費補助を用意すると、7月6日に予算上限に達して終了した。県の同種キャンペーンと併用も可能だった。
 黒田成彦市長と野口雅文・文化観光商工部長らが訪ねた。宿泊施設側は市のキャンペーンを評価する一方、短期間で終わり利用できなかった人から苦情を受けた事例を挙げ「県や市の補助利用状況の情報や、宿泊施設ごとの割り当てなどがあれば、(問い合わせがあった)希望客に説明ができた」と指摘した。
 また「市の補助を活用した宿泊客の消費を、地元の飲食店や土産品店の利用につなげたい」との声もあった。黒田市長は「地元業者へのお気遣いはありがたい。平戸に来て泊まってもらうことが補助の趣旨。今後の施策に反映させるため、これからも積極的に要望を伝えてほしい」と呼び掛けた。

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