マリナーズの有望株外野手・ロドリゲスが左手首を亀裂骨折

「MLB Pipeline」によるプロスペクト・ランキングで全体18位にランクインしている有望株外野手のフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が左手首を亀裂骨折したことが判明した。日本時間7月16日に本拠地T-モバイル・パークで行われた紅白戦のあと、練習中にダイビングをした際に負傷。60人枠に登録され、メジャーリーガーとともに貴重な時間を過ごしていた19歳の有望株外野手だったが、残念な形で2020年シーズンを終えることになってしまった。

身長193センチ、体重102キロという19歳らしからぬ立派な体格を誇るロドリゲスは、昨年A級とA+級の2階級合計で打率.326、12本塁打、69打点、OPS.929の好成績をマーク。死球で左手を亀裂骨折したため、84試合のみの出場にとどまったものの、18歳でA+級に到達して結果を残したこともあり、球界有数の有望株と見なされるようになった。

今年は60人枠に登録され、メジャーリーガーとともに夏季キャンプに参加。メジャーのロースターに登録される可能性はほとんどなかったが、メジャーリーガーとともに過ごす夏季キャンプで貴重な経験を積んでいた。シーズン開幕後はAAA級の本拠地であるタコマでトレーニングを行う予定だったが、その2ヶ月間はリハビリに費やすことになりそうだ。

スコット・サービス監督によると、紅白戦のあと、打球判断を伴った走塁練習を行っていたという。緩いライナーがライトを守っていたロドリゲスの前に飛び、ダイビングキャッチを試みたロドリゲスは手首を地面にぶつけ、負傷してしまったようだ。「アクシデントが起こってしまったのは残念だ」とサービスは語ったが、全力プレーの結果でもあり、誰も責められない。

「こういう出来事は誰に対しても起きてほしくないし、貴重な経験を積んでいる最中の若手選手ならなおさらだ。しばらくのあいだ、彼は我慢しなければならないね」と指揮官は無念そうに語った。

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