MotoGP:アレックス・リンス、予選での転倒で右肩を骨折。決勝レースは欠場の見込み/第2戦スペインGP

 7月18日、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われているMotoGP第2戦スペインGPに参戦しているアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)は予選で激しい転倒を喫して右肩に骨折と脱臼を起こした。リンスの決勝レースへの出場は診断後に決定が下されるという。

 第2戦スペインGPの予選Q1でトップに立ち、Q2に進出したリンスは1度目のタイム計測を終えピットに戻り、2度目の計測に向かった。Q2の6ラップ目に1分37秒636を記録し、次周にラストアタックを行っていたが転倒を喫してしまった。

 リンスは11コーナーで曲がり切れずグラベルに入ると転倒し、マシンと身体は回転してグラベルに投げ出された。そしてメディカルセンターに向かいレントゲン検査が行われると、医師は右肩の骨折と脱臼を見つけ、痛みを和らげるためリンスに鎮静剤を投与した。

 その後、リンスはヘレス病院に向かいMRIスキャンを含むいくつかの検査を受けると、上腕骨頭の骨折とそこに隣接する小さな筋肉の部分的な断裂がある可能性が明らかになった。

 リンスは予選で9番手グリッドを獲得したが、レースへの出場可否は医者により決勝日の朝に下されるという。

2020MotoGP第2戦スペインGP:アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)

「(予選Q2で)最終ラップの終盤に入って、11コーナーで突然フロントを失った。バイクを留めようと試みたがそれができず、グラベルに高速で入ってしまった。バリアに衝突しないようにバイクから落ちたが、残念なことに怪我をしてしまい痛みを感じた」とリンスは転倒時の状況を説明する。

「僕はクリニカモバイルに運ばれて、その後病院でダメージがあることが確認された。明日のレースで走れるかはわからない。今はただ休んでできるだけ回復したいと思う。そして明日の朝に医師に診断してもうよ」

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