佐世保市役所で「原爆写真パネル展」 悲惨さ伝える 来月15日まで

原爆の悲惨さを伝えるパネル展=佐世保市、高砂駐車場7階連絡通路

 原爆の悲惨さや平和の尊さを伝える「原爆写真パネル展」が20日、佐世保市役所の高砂駐車場7階連絡通路で始まった。8月15日まで。県の被爆75年事業の一環で県、市の共催。
 県は、全21市町と合同で各地でパネル展を実施。佐世保会場では、世界に核兵器廃絶を訴え2017年に亡くなった谷口稜曄(すみてる)さんの「赤い背中」の写真や、崩壊した浦上天主堂、新興善国民学校救護所の病室の様子が分かる写真パネル11枚を展示。昨年11月に来崎したローマ教皇の核兵器廃絶のメッセージやミサ会場の様子などのパネル6枚も掲示している。
 同市の自営業男性(65)は「原爆の被害を風化させてはいけない。今後も展示してほしい」と話した。
 一方、生活協同組合ララコープ県北エリア委員会も同日、原爆の恐ろしさと平和の大切さを訴える「原爆パネル展」をアルカスSASEBO(三浦町)で始めた。21日午後4時まで閲覧できる。

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