ドジャースがベッツと契約延長交渉 最低でも10年契約か

ドジャースが新戦力のムーキー・ベッツと契約延長交渉を進めていることが明らかになった。日本時間7月22日に「WEEI.com」のルー・メローニ(元横浜)が第一報を伝え、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドなど各メディアの記者もそれを追う形で報じている。契約期間は少なくとも10年、総額は3億5000万ドル(約375億円)を超える超大型契約になることが予想されている。

2018年にアメリカン・リーグMVPを受賞するなどメジャーを代表するスター外野手として活躍しているベッツは、オフにレッドソックスからの10年3億ドル(約320億円)のオファーを拒否したことが報じられている。ベッツが2020年シーズン終了後にフリーエージェント市場へ出て自身の価値を確かめる意向を示していたため、レッドソックスはデービッド・プライスとともにベッツをドジャースへトレード。ところが、ベッツとドジャースのあいだで契約延長に向けた交渉が進行しているようだ。

メローニはベッツの契約規模について、契約期間が少なくとも10年、総額が3億5000万~4億ドル(約375億~430億円)となる見込みであることを伝えている。昨年3月、マイク・トラウト(エンゼルス)が10年3億6000万ドル(約385億円)で契約を延長したが、ベッツもこれに近い規模の超大型契約を手にすることになるかもしれない。

ベッツがフリーエージェント市場へ出る意向を固めていたことを考えると、ドジャースはベッツが望むものを網羅するようなオファーを提示していることが予想される。それを受けて、ベッツはシーズン終了後にフリーエージェント市場へ出るより、今ドジャースと契約を延長するほうがベターであると考えを改めたのだろう。ひょっとすると、無観客開催によるフリーエージェント市場の冷え込みも計算に入れているのかもしれない。

メジャーリーグの2020年シーズンは日本時間7月24日に開幕する。開幕直前のこのタイミングで史上最大規模の超大型契約が誕生することになるのだろうか。

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