第23代高校生平和大使 長崎県内選出 過去最多6人

平和大使に選出された西村優香さん(18)、大隈ゆうかさん(17)、大澤新之介さん(17)、鹿摩瑠花さん(16)、田口莉麻さん(17)、中原葉さん(16)の6人

 スイス・ジュネーブの国連欧州本部に、核兵器廃絶を求める署名を届けている高校生平和大使の派遣委員会は22日、第23代平和大使のうち、県内選出として過去最多となる6人を発表した。新型コロナウイルスの影響で、今夏のジュネーブ派遣は断念することも明らかにした。
 選ばれたのは▽西村優香さん(18)=活水高3年=▽大隈ゆうかさん(17)=N高2年=▽大澤新之介さん(17)=鎮西学院高2年=▽鹿摩瑠花さん(16)=県立長崎東高2年=▽田口莉麻さん(17)=聖和学院高3年=▽中原葉さん(16)=県立佐世保北高2年=の6人。いずれも被爆3世か4世で、今後は街頭での署名活動などに取り組む。
 第23代平和大使の選考は16都道府県で実施し、県内からは約40人が応募した。今月中に本県選出を含むメンバー26人を発表し、9月には広島市で結団式を予定している。
 ジュネーブ派遣については、国内でのコロナ収束などを条件に検討する。派遣委の平野伸人共同代表は「被爆75周年の節目を迎え、若者を育てないと、核兵器廃絶運動の未来はないと実感している。コロナの影響で活動に制約はあるが、第23代平和大使には全国の若者の先頭に立ち、頑張ってほしい」と期待した。
 平和大使は1998年から開始。毎年、国連機関に派遣されており、これまでに200万筆以上の署名を届けている。

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