クアルタラロ、ポール獲得は「期待していなかった」/MotoGP第3戦アンダルシアGP予選会見

 MotoGP第3戦アンダルシアGPの予選がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、フロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が会見に登場。予選日を振り返るとともに、決勝レースへの展望を語った。

■ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)/予選:ポールポジション

「ポールポジションを獲得できるとは思わなかったよ。1列目に並べるかもしれないと考えていた。ポールを獲得できてうれしい。フリー走行4回目ではリヤのタイヤはユーズで走ったのだけど、しっくり来ている感じではなかった。もちろん、いい感じはあるのだけど、予選ではリヤのグリップがあまりなかったんだ。でも、正直に言って、こうしてポールポジションを獲得できるポテンシャルが持てて、すばらしいと感じているよ」

「(決勝レースでは)1周目では注意深くいく必要があると思う。僕たちにはとてもいいペースがあるけれど、Moto2クラスのレース後には、路面状況が変わってしまうのが常だから、気をつけないと。もちろんいつものようにベストを尽くしたいけど、前回、マーベリック(・ビニャーレス)は8コーナーであやうくハイサイドしかけたわけだし。路面状況はたぶん、今日と同じではないと思う。だから、できるだけ早く適応しないと。けれど、ペースには自信があるよ」

■マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:2番手

「(予選では)2度目のアタックの1周目、2コーナーでイエローフラッグが提示されていた。それでその周は計測されず、あともう1周しかチャンスがなかったんだ。それも7コーナーでミスをして、そしてトラックリミットをオーバーして、タイムが認められなかった。でも、ラップタイムはいいよ。フリー走行4回目では自信を感じた。大事なことだけど、バイクはすばらしい。先週のレースよりも、タイヤ選択は少しだけ改善されると思う」

「(タイヤ選択については)まだわからない。特にリヤは。どのタイヤを選ぶのか、わからない。いつもこれは難しい。でもとにかく、タイヤチョイスとマネージメントは賢くしないとね。(レースでは)序盤から攻めていこうとおもう。そして、10周から15周後、何ができるか確認したい。今日はとても重要なリズムをつくった。明日はどうなるだろう。でも、もちろん、いいリズムとオープニングラップのペースには自信があるよ。これがとても大事なことなんだ。」

「ファビオが言ったように、先週、Moto2クラスのレース後は、とても難しい状況だった。
レース中、特にフロントタイヤについて何度もミスをした。とにかく、僕の戦略は変わらない。1周目の1コーナーから攻めて、自分のリズムをつくる。でも、フリー走行4回目では、ファビオもすばらしいリズムがあった。より速く走れるか、やってみよう」

■フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)/予選:3番手

「(明日のレースでは)まず、レースを通してより速く走らないといけない。というのも、先週のレースでは、13ラップ後にフロントタイヤが厳しくなり始めてしまったから。ペースをつくろうとフリー走行4回目では、取り組んできた。安定したペース、これがとても大事なんだ」

「明日はどうなるか。コンディションは難しいだろうね。Moto2クラスのレース後だし。先週のレースみたいにペースも同じとはいかないかもしれない。ベースとしては、強さに自信があるよ。現時点では、3人のヤマハライダーが速いと思う。とはいえ、ドゥカティのエンジンやブレーキングもとても強い。明日彼らと戦えるかどうかだね。今週末はとてもうまくいっているよ」

「(苦しんだルーキーイヤーを経てファクトリースペックのマシンを駆る2020年について)バイクについてはより自信がある。ファクトリーチームと同じバイクだからね。去年は最初のレースでバイクに苦戦したから、大きな一歩だ。けれど、同時にブレーキングも改善したんだ。あと、この2レースではペースにも取り組んでいる。明日は1日を通じてより強くいることが重要になるね」

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