被爆体験 留学生「心に響いた」 平和推進協会の築城さん、計屋さん 英語で講話 長崎外語大

被爆者の話を真剣な表情で聞く留学生=長崎市、長崎外国語大

 長崎平和推進協会継承部会英語研修班の築城昭平さん(93)と計屋道夫さん(83)が20日、長崎市横尾3丁目の長崎外国語大の留学生に英語で被爆体験を語った。留学生からは「(母国で)日本の歴史を学ぶ機会は少ないので話を聞けてよかった。英語で話してもらえて心に響いた」と感謝の言葉が贈られた。
 英語研修班は2年前に結成し、現在は6人で活動している。この日はフランス人2人、米国人1人の計3人の留学生が参加した。
 同班メンバーの最高齢である築城さんは18歳の時、爆心地から1.8キロの長崎師範学校の寮(現文教町)で被爆。防空壕(ごう)の中での惨状などを説明し、「核の抑止力を主張する人もいるが、使われない保証はない。世界から核をなくすことが大事」と思いを伝えた。
 講話後、フランス人の女子留学生(19)は「特に子どもたちは(この日のような)話を聞くことが重要だと感じた。私も母になったら子どもに話したい」と感想を述べた。

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