<いまを生きる 長崎コロナ禍> コスタ乗組員がYouTubeに投稿 長崎と医療従事者を励ましたい

 長崎港に停泊中、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカの乗組員たちが、長崎市の医療機関でクラスターが発生したことを知り、医療従事者を励ますメッセージを動画投稿サイト「ユーチューブ」に24日投稿した。「長崎が私たちにしてくれたことは感謝してもしきれない。動画を通して私たちの祈りを伝え、少しでも長崎を励ましたい」

長崎の医療従事者を励ますコスタ・アトランチカの乗組員(ユーチューブから)

 編集、投稿したのはインドネシア出身のフランズ・ヨギャーナさん(29)。動画は5分40秒。船内の様子から始まり、ヨギャーナさんと乗組員たちが医療従事者に向けて文字や映像と音声で「いつも祈っています」「心は共にあります」などと伝えている。乗組員たちは長崎の船内で、医療従事者と共に感染者の対応に当たったという。
 ヨギャーナさんは以前、長崎へ感謝の気持ちを表す動画をインターネット上で公開している。今回、登場する乗組員たちは現在、新型コロナの影響でまだ家に帰れず、船内に待機している。ヨギャーナさんは取材に対し「悪夢と、共に闘ってくれた医療従事者のおかげで、私たちはみな無事だった。長崎も良くなるよう祈っている。くじけず心を保って」と話した。

 


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