好調のオリックスを吉田正が牽引、ロッテ種市が完封…パ週間ベストナインは?

オリックス・吉田正尚(左)とロッテ・種市篤暉【写真:荒川祐史】

オリックスが4勝1敗1分で楽天に大きく勝ち越した第6週

新型コロナウイルスの感染拡大により、3か月遅れで開幕を迎えたプロ野球。7月20日から7月26日までの開幕第6週を終えて、各球団が30試合超を消化した。8月からの観客数の上限引き上げは先延ばしとなったが、連日、熱戦が繰り広げられていた。

ここでは、この7月20日から7月26日までのプロ野球第6週の選手成績を検証し、Full-Count編集部独自に週間ベストナインを選出した。第6週を終えてパ・リーグは順位が変動する1週間となった。

【パ・リーグ現在の順位表】
↑1 ソフトバンク 33試合18勝14敗1分
↓2 楽天 32試合17勝14敗1分 0.5
↑3 西武 31試合16勝14敗1分 0.5
↓4 ロッテ 32試合16勝16敗0分 1.0
↑5 オリックス 33試合13勝17敗3分 2.0
↓6 日本ハム 33試合13勝18敗2分 0.5

【第6週パ・リーグ】
1 オリックス 4勝1敗1分
2 西武 4勝2敗0分
3 ソフトバンク 3勝3敗0分
3 日本ハム 3勝3敗0分
5 ロッテ 2勝4敗0分
6 楽天 1勝4敗1分

現在、同一カード6連戦を戦っているパ・リーグ各球団。第6週は最下位だったオリックスが、首位を走っていた楽天に4勝1敗1分と大きく勝ち越して最下位を脱出。日本ハムと3勝3敗だったソフトバンクが単独首位に浮上し、日本ハムが最下位に転落した。ただ、上位と下位の差がギュッと縮まる1週間となった。

単独首位に立ったソフトバンクからモイネロ、栗原、周東、今宮、柳田を選出

【第6週パ週間ベストナイン】
先発 種市篤暉(ロッテ)
救援 モイネロ(ソフトバンク)
捕手 若月健矢(オリックス)
一塁 栗原陵矢(ソフトバンク)
二塁 周東佑京(ソフトバンク)
三塁 中村剛也(西武)
遊撃 今宮健太(ソフトバンク)
左翼 ジョーンズ(オリックス)
中堅 柳田悠岐(ソフトバンク)
右翼 大田泰示(日本ハム)
DH 吉田正尚(オリックス)

大きく勝ち越したオリックス、そして単独首位に立ったソフトバンクから多く選出されることとなった。オリックスは若月、吉田正、ジョーンズの3選手。捕手の若月は打率.300、6打点とバットでも貢献。吉田正はリーグトップの打率.500、2本塁打をマークし、ジョーンズの7打点も週間トップだった。吉田正は右翼での起用が主だったが、他選手との兼ね合いで1試合でスタメン出場したDHで選んだ。

ソフトバンクは野手で栗原、周東、今宮、柳田を選んだ。まず柳田は吉田正に次ぐ打率.474という高打率を残し、週間出塁率は5割を超えた。周東も打率.471と課題とされた打撃面で好成績。栗原は満塁弾を含む2本塁打で6打点だった。今宮も打率.400をマーク。遊撃では楽天の茂木が.444だったが、チーム成績と貢献度を加味して今宮を選んだ。

週間4勝をマークした西武からは三塁手で中村を選出。打率.385と高打率を残しただけでなく、6つの四球を選んで、柳田と同様に5割超の出塁率をマークしてチームに貢献した。日本ハムの大田は週間打率.360。ここまで不振だったが、復調の兆しを見せた。

先発ではロッテの種市で異論はないだろう。25日の西武戦で9回を1人で投げ抜き、4安打完封勝利。10個の三振を奪い、パ・リーグの完封1番乗りだった。救援ではソフトバンクのモイネロ。3試合に投げて3イニングを無失点。しかも奪った9つのアウトのうち、8個が三振という圧巻のピッチングを展開していた。(Full-Count編集部)

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