顔怖すぎ! クラウンより巨大なセダン「トヨタ アバロン」とは何者か!?

トヨタ アバロン TRD(5代目/北米仕様/2020モデル)

TRDバージョンも! 全長5メーターの巨大セダン「アバロン」

初代と2代目は日本でも売っていました

日本では「プロナード」の名で売られていた2代目アバロン

トヨタ アバロンは、アメリカ・トヨタ ケンタッキー工場(TMMK:Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc)で生産されている、北米向け最大サイズのFF4ドアセダンです。

初代と2代目のアバロン(2代目のみ日本名はプロナード)は日本にも輸入され、ビスタ店(懐かしい!)で販売されていたので「ああ、そういえばそんなクルマあったね!」と覚えている方もいるはず。

現行型のアバロンは、2018年にフルモデルチェンジした5代目。カムリや新型ハリアーなどと共通のTNGA GA-Kプラットフォームをベースに造られました。ちなみに現在では北米以外にも中国でも生産・販売されています。

保守的な4ドアセダンのイメージを変える攻めのデザイン

2021年モデルに追加されたカスタムグレード「アバロン XSE Nightshade」
こちらは2020年から追加の「アバロン TRD」!

SUVブームの中、セダン車というとちょっと保守的で、ユーザー年齢も高めなイメージがありますが、5代目アバロンは結構攻めている印象。

中でも、2021年モデルに追加されるカスタムグレード「XSE Nightshade」は迫力満点です! ってか顔怖すぎ!

さらにもうひとつのカスタム仕様として、NASCARシリーズ常勝のレーシングイメージを与えた「TRD」(Toyota Racing Development)仕様も用意されるなど、トヨタとしてはアバロンを若いユーザー層にもアピールしたいようです。

クラウンよりも大きいアメリカンサイズ

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5代目アバロンのボディサイズは、全長4975mm(195.9in.)×全幅1849mm(72.8in.)×全高1435mm(56.5in.)、ホイールベース2870mm(113.0in.)[XSE Nightshade]。

日本のクラウン(全長4910mm×全幅1800mm)よりもさらに大きい車体を活かし、後席の足元空間など余裕たっぷり。これぞアメリカのセダン! という雰囲気で、日本車だけど異国情緒すら漂います。

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FF・V6 3.5と直4 2.5ハイブリッド、さらに四駆モデルも新たに追加

カムリとも共通イメージのある「クチ大き過ぎ」なアバロン AWDモデル

パワートレインは、同様に北米でも生産される王道セダンのカムリと基本的に共通。

FFモデルは、V6 3.5リッター(最高出力301hp/最大トルク267lb-ft/EPA複合モード燃費25MPG)モデルと、直4 2.5リッターハイブリッド(システム出力215hp/EPA複合モード燃費44MPG)モデルの2タイプ。

さらに2021年モデルからは、直4 2.5リッター(最高出力205hp/最大トルク185lb-ft)搭載のAWD(四輪駆動)モデルも追加されています。

カッコいいセダンが欲しいと願う日本のユーザーも熱望!?

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日本では販売を終えてしまい、すっかり忘れ去れていた名前だった「アバロン」でしたが、気付かぬうちに北米では独自の進化を遂げ、5代目となっていました。

そんなアバロンの、コンサバなセダン市場に屈しない攻めの姿勢は実に痛快。「セダンが欲しい、でも欲しいセダンがない…」と密かに嘆いている日本のユーザーにも、このアツさはグッと響くかもしれませんね。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

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