長崎南山 中村、南亮の完封リレー 雪辱戦へ

【準々決勝、長崎南山―島原】完封リレーでチームを4強に導いた中村(右)と南亮=県営ビッグNスタジアム

 長崎南山が中村と南亮の完封リレーで2006年以来の準決勝に駒を進めた。エースナンバーの磯木を温存した上で投手力を発揮した試合に、布志木監督は「実戦経験がなくなった中でもやってくれると思った。練習はうそをつかない」と両右腕の奮闘をたたえた。
 本格派の中村が「初回から飛ばしていこう」と自己最速144キロに迫る直球でねじ伏せると、六回以降は南亮が無安打投球。185センチの長身で「互いの足りないところを補い合うのが投手陣」と横手投げから腕をしならせた。今季初の公式戦登板にも冷静で、横に大きく曲がるスライダーを織り交ぜながら、危なげなくリードを守りきった。
 この日は登板がなかった磯木と江口を含めた4人の投手陣で、次は昨秋の準々決勝で2-4で敗れた大崎に挑む。攻撃でも4番を務める中村は「一人一人が一球一球に全力でいく。勝つことしか考えていない」と雪辱を誓っていた。

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