18年ぶりの夏の決勝を狙った長崎南山は、昨秋の準々決勝に続いて大崎に2点差で惜敗。悔しい結果にはなったが、布志木監督は「過去にない年で、ここに来るまで非常にきつかった。前を向くしかない貴重な経験の中で、自分たちで長い夏を演出した」とチームの頑張りをたたえた。
雪辱への思いは随所で出た。今大会チーム初失策、初失点で初回に先制されたが「自分が打たないと負ける」と1番辻が4安打を放つなど何度も同点の好機をつくった。投げては2番手江口が「強気」の内角攻め。五回に鮮やかな3者三振を奪うと、3番手のエース磯木も大会屈指の評判に違わぬ球質を披露した。
そんな投手陣やチームを引っ張ってきたのは、布志木監督が「歴代でもトップ級でひた向き」と評する主将で捕手の冨崎。「受けてて楽しくて幸せだった」と涙ぐみ、後輩たちへ「けんかをしてもいいから率直に言い合い、一つのチームとしてしっかり強くなってほしい」と思いを託した。
長崎南山 強気随所に 後輩たちへ思い託す
- Published
- 2020/08/02 09:45 (JST)
- Updated
- 2020/08/02 10:15 (JST)
© 株式会社長崎新聞社