欧州5大リーグ、今季「最もチャンスを作った男」TOP10

8月初週でイタリア・セリエAの最終節が行なわれ、欧州の5大リーグすべてがシーズンを終えた。

今回は『Planet Football』から、今季の欧州5大リーグで最も平均キーパス数(シュートに結びつけたパス)が多かった選手のランキングをご紹介する。

9位:ヨシップ・イリチッチ

クラブ:アタランタ

90分あたりのキーパス数:3本

30代にして大ブレイクを果たしたスロベニア代表MF。深刻な病気から復帰を果たしたあとのパフォーマンスはなにかに取り憑かれたかのように強烈だった。

セリエAで15ゴールを決めるなど得点源としての活躍も見事であるが、キーパス数も1試合あたり3本と素晴らしいものだった。

9位:エミリアーノ・ブエンディア

クラブ:ノリッジ

90分あたりのキーパス数:3本

ノリッジの選手がヨーロッパの5大リーグで10番目にクリエイティブな司令塔と評価されるのは、なかなか驚かされる事実である。プレミアから降格してしまったチームの中で、このアルゼンチン人MFは多くのチャンスを作り出していたよう。

テーム・プッキとのコンビネーションも素晴らしいものがあり、今季はシーズンを通して7アシストを記録している。

8位:アダマ・トラオレ

クラブ:メス(※モナコからのローン)

90分あたりのキーパス数:3.1本

ウォルヴァーハンプトンのアダマ・トラオレではなく、モナコからメスに貸し出されている左利きのマリ代表プレーメーカーの方である。

今季は16試合の出場で1ゴール4アシストを記録しており、一試合あたり3.1本のキーパスを送っていた。彼なしにメスの残留はあり得なかっただろう。

7位:サム・カスティジェホ

クラブ:ミラン

90分あたりのキーパス数:3.2本

ミランで2018年からプレーしているサム・カスティジェホ。1年目はポジションを確保できなかったものの、今季は22試合に出場するなど状況は改善された。

2ゴール3アシストを記録しており、キーパスは1試合あたり3.2本。セリエAで最もクリエイティブな選手の一人であることを証明している。なのに3アシストというのは…。

5位:アレハンドロ・ゴメス

クラブ:アタランタ

90分あたりのキーパス数:3.3本

最近のシーズンではアタランタの重要な存在となっているアレハンドロ・ゴメス。その明るさとエネルギッシュさはチームに勢いを与えている。ヨーロッパで最も過小評価されている選手の一人だろう。

その小柄な体格からチームメイトのために16アシストを提供した。もちろんキーパスの数も毎試合3.3回とかなりの数になっており、成功率も高い。

5位:トーマス・ミュラー

クラブ:バイエルン

90分あたりのキーパス数:3.3本

2019-20シーズンのバイエルンで21アシストという素晴らしい数字を残したミュラー。

一時はマンチェスター・ユナイテッドへの移籍も噂されるほど立場が悪化していたが、もはやその影もない。絶対的な存在として再び君臨している。キーパス数は3.3本で、その成功率は極めて高いものがあった。

3位:アンヘル・ディ・マリア

クラブ:PSG

90分あたりのキーパス数:3.5本

2010年代の欧州5大リーグで最もアシストを決めたのはリオネル・メッシであるが、それに続く2位がアンヘル・ディ・マリアだった。そのチャンス構築能力は現在でも過小評価されているのかもしれない。

今季の彼は8ゴール14アシスト。キーパス数も1試合あたり3.5本とかなり高い記録になっている。

3位:クリストフェル・エンクンク

クラブ:RBライプツィヒ

90分あたりのキーパス数:3.5本

パリ・サンジェルマンでデビューした若手MFは、そのスター揃いの中盤でレギュラーの座を失い、RBライプツィヒへと移籍することを決断した。ドイツに渡った彼は突如リーグ屈指の司令塔に成長している。

今季5ゴール13アシストを記録しており、キーパス数はかつての同僚、かつての先輩であったアンヘル・ディ・マリアに並んでいる。

2位:ディミトリ・パイェット

クラブ:マルセイユ

90分あたりのキーパス数:4本

プレミアリーグではいろいろあったにせよ、世界最高クラスのパサーであることに疑いはない。酒井宏樹とともにマルセイユでプレーしているパイェットは、メッシも上回る「2010年代に最もチャンスを作った選手」(2位はメスト・エジル)である。

このランキングでも2017-18シーズンに1位、2018-19に2位と上位の常連だ。今季は2年連続で銀メダルに輝いている。

1位:ケヴィン・デ・ブライネ

クラブ:マンチェスター・シティ

90分あたりのキーパス数:4.4本

あまりにも圧倒的すぎる数字に驚愕する。マンチェスター・シティは今季苦戦してしまったが、その中でケヴィン・デ・ブライネのプレーは傑出しまくっていた。

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昨季は怪我に悩まされたため心配されたが、結局シーズンを通して13ゴール20アシストととんでもない数字に。キーパス数も欧州最高となった。

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