神奈川県内人口、わずかに増加 「減少に転じるのも時間の問題」

神奈川県庁

 5日に発表された総務省の人口動態調査(1月1日時点)によると、神奈川県内の日本人は898万1167人で、前年比4213人(0.05%)増だった。

 県地域政策課は「自然増減では(マイナスに転じた)埼玉や千葉と同じように神奈川も減少しており、社会増で差が出た形。子育て支援の取り組みなどで神奈川を選んでいただいたのでは」と分析する一方、「減少に転じるのも時間の問題」と危機感を募らせる。

 県が3月に改訂した「人口ビジョン」では、将来人口推計は2020年ごろをピークに減少すると見込む。川崎・横浜地域や湘南地域は人口増が続いているものの、三浦半島地域と県西地域は1990年代に人口減少を迎えている。

 県では両地域の活性化プロジェクトを進めており、地産地消や雇用創出など、魅力を高めることで移住・定住の促進を図る。

 外国人を含めた県内の人口は920万9442人(前年比1万9921人増)だった。

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