神奈川県は12日、新型コロナウイルスに感染した保護者が入院などで不在になる場合に、子どもを一時保護する専用の児童福祉施設3カ所を設置すると発表した。県によると全国初の取り組み。乳幼児を含む子どもの感染者については、地域別に小児医療機関が連携して対応する体制も整備。黒岩祐治知事は「(県独自の医療体制)『神奈川モデル』の小児版。保護者と子どもの安全安心につながる」と意義を強調した。
感染が確認された保護者が入院した場合、子どもが検査で陰性となっても親族に預けるのをためらうケースがあるなど、取り残される子どもへの対応が全国的に課題となっていた。
このため、県は陰性となった子ども(未就学児以上18歳未満)を一時保護する児童福祉施設として、成光学園(座間市)、県厚木児童相談所(厚木市)、おおいそ学園(大磯町)の3カ所を設置。6月上旬までに受け入れを順次開始する。