【新型コロナ】横浜で最多55人感染 病院クラスター新たに発生か

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は14日、10歳未満から80代までの男女55人の感染が新たに確認された、と発表した。市の1日当たりの感染者数としては過去最多。重症2人、中等症1人、残る52人は軽症または無症状。28人の感染経路が不明という。

 年代別は、20代が最多の16人。50代11人、30代10人、10.40代が各5人、10歳未満が3人、60.80代が各2人、70代1人。

 市によると、済生会横浜市南部病院(同市港南区)で、20~40代の看護師6人と80代患者の計7人の女性が感染した。市はクラスター(感染者集団)が発生した市内の介護施設利用者が感染して入院したことを契機に、院内でもクラスターが起きたとみている。

 市内の大学に通う20代男性は、同じ部活動の部員から感染したとみられ、市は接触した学生約60人を検査した。

 経路が判明しているその他の感染者は、クラスターが発生した川崎市内の幼児教室に勤める30代女性と教室に通う未就学児3人、職員の陽性が分かった市内の福祉施設関係者の30代と40代の男性ら。

 一方、経路不明なのは横浜地裁職員の30代男性ら。地裁によると、小田原支部に勤務する書記官で、地裁は「書記官療養中の応援態勢を組むが、業務の取扱に変化はない」とした。

 重症は80代と60代の男性で、中等症は50代の男性会社員。うち80代と50代は家庭内感染とみられる。

 市が14日までに公表した患者の区別住所地は次の通り(毎週金曜に更新)

 ▽鶴見区=129人▽神奈川区=73人▽西区=41人▽中区=103人▽南区=83人▽港南区=99人▽保土ケ谷区=76人▽旭区=109人▽磯子区=50人▽金沢区=55人▽港北区=131人▽緑区=60人▽青葉区=139人▽都筑区=58人▽戸塚区=64人▽栄区=26人▽泉区=44人▽瀬谷区=68人▽市外=93人。

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